日本大学

8月1日から4日間の日程で、宮崎県綾町において現地調査を実施した。綾町は東洋一ともいわれる広大な照葉樹林を有し、その豊かな自然環境を活かしていち早く自然生態系農業に取組んだことで全国的に知られている。4日間に亘る実態調査や施設見学等を通じて、参加学生は多くのことを実地に体験し学ぶことができた。農業の体験実習では、有機農法で栽培された里芋の収穫作業に取り組んだ。学生達は35度の高温の中で、はじめての農作業に心地よい汗を流しながら、土に触れる喜びを感じ、農家の方との交流に明るい笑顔を見せていた。工場見学では、ワイン、日本酒、焼酎などのアルコール飲料の製造工程や藍染の製造工程について学んだ。また資源循環施設の見学では、全員が堆肥の発酵過程で生じるガスの強い臭気の中で、資源循環型農業の仕組みについて理解を深め、有機農業に取り組むうえで現実に直面するさまざまな問題点を認識した。最終日には囲炉裏端を囲んで、地元の食材を使った料理に舌鼓をうちながら、調査の総括を行い、最後に全員で野外に出て星空に花火を打ち上げ、連日、気温35度を超えた綾町での現地調査を終えた。