日本大学

斎藤班のフィールドリサーチは、ここ数年、岩手県葛巻町にある「くずまき高原牧場」に出かけている。2006年は、8月1日〜4日の日程であった。多様な機能を備えた牧場での4日間なので、盛りだくさんの内容となっているが、2つの柱に大別できる。ひとつは食料生産の現場を出来る限り体験してもらうことである。牧場では搾乳や子牛の哺乳を体験し、また、バター、アイスクリーム、ピザなどを実際に作り、出来映えを味わってみる。
もうひとつは、町内の酪農家や乳業企業への訪問調査によって、酪農・乳業の実情についての理解を深めることである。とくに「くずまき高原牧場」の事業展開等をベースにした葛巻町長（牧場前専務）と牧場専務のお二人の話は興味深い。第3セクターとしての牧場を二人三脚で、「日本一の公共育成牧場」と称されるまでに発展させてきた熱い情熱とロマンを学生達に語りかけてくれるのである。