日本大学

　大賀・竹下班は教員2名、リーダー学生5名、2年生17名の一団で7月30日から3日間の日程で、三重県伊賀市にあるモクモクファームと京都市にある福寿園にて2009年度のフィールドリサーチを実施した。その一部を以下に紹介する。
　モクモクファームは、「自ら生産し、自ら加工し、自ら販売する」をかかげる教育ファームである。ファームはハム、ソーセージ、豆腐、ビールなどの加工施設やそれらを販売する直売所を構えるだけでなく、カフェやレストラン、温泉、宿泊施設まで備えている。そのため、ファームをくまなく調査することで、フードシステムの流れの基本を学ぶことができ、また今後の農業振興の一つの形を知ることができる。
　われわれの実習内容はファームや直売所の経営に関するヒアリング調査、早朝の牛の乳しぼりと餌やり、パンの製造実習などであった。これらはほとんどの学生にとって初めての体験であり、普段の講義以上に実りある学びの場であったようである。また、これらの実習メニュー以外にもファーム内に施されたさまざまな自然のぬくもりを活かした施設や環境と利益獲得の両立を目指したサービスに触れることで、なぜモクモクファームが第6次産業の優良事例となり、観光客、消費者を惹きつけてやまないのかを学生は体得したようである。