日本大学 生物資源科学部
食品経済学科
Department Food Economics

「食」で人を幸せにしたい

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斎藤ゼミ詳細

食品企業分析論研究室 紹介
「現場から学ぶ」というスタンスを基本として、国際化時代における国内外の食料産業の新たな展開を実証的に研究しています。とくに酪農・乳業部門にスポットをあて、その実態分析と経営戦略の特徴などを考察しています。
消費者の食に対する関心は高くなっています。スローフードや地産地消などのキーワードに見られるように、これまでの大量・画一生産的な生産物よりも個性的製品へのこだわりやそうしたニーズが強まっています。牧場での牛乳・乳製品作りといった加工事業への取り組みも全国各地で見られます。地域のなかで小さくともきらりと輝く、オンリーワンを目指した酪農企業が数多く育つことを期待し、応援したいと思います。
現在、研究室には3年生13名(女子3名、男子10名)、4年生6名(女子2名、男子4名)の計19名が在籍し、熱心に学習しています。
【学生の活動状況】
3年生の活動状況
前半は、伊藤元重著『ビジネス・エコノミックス』をテキストにした輪読会方式のゼミを行いました。ビジネスの現場で見られる諸々の事象を経済学的に理解出来るようになりました。
後半は各人が関心を持つ独自のテーマをもとに、報告・討論方式のゼミでした。「食品表示問題」「食の安全・安心問題」「食品企業の戦略」「地球環境と食料・農業問題」などといった今日的問題を中心に議論を重ねました。なお、10月の学園祭時には、高校生向けに「大学生活の先取り体験」と称し、「マクドナルドの地域別価格設定戦略」をテーマしたミニゼミを開催し、高校生はもちろんのこと、父母の方々も交えた討論を行いました。なごやかな雰囲気の中にも、いつもと違った緊張感がありました。
現在、学年末試験を終えて就職活動に本格的に取り組んでいます。4月の新年度には、一段と成長し、たくましくなった4年生としてキャンパスに戻って来ると思います。ゼミ生の就活戦線での奮闘とその成果を楽しみにしているところです。
4年生の活動状況
卒論の完成に向けたゼミ活動に取り組みました。長丁場といわれる就職活動ですが、今年の4年生は比較的早い段階で企業からの内定を得ることができました。今年は金融関係からの内定者が多かったことが特徴的でした。少人数の特徴を活かし研究室でのゼミ開催でした。フレンドリーな雰囲気の中で、卒論の完成に向けて議論を重ねました。1月下旬には、みな晴れやかな表情で卒論を提出してくれました。残り僅かとなった学生生活を満喫し、4月からは社会人として大いに飛躍してくれることを願っています。
【これまでの主な卒論テーマ】
食生活と廃棄物問題、ファストフード企業の販売戦略とその課題、食品流通システムの歴史的展開と現状、食生活の変化と量販店の青果物販売戦略、セブンイレブンの経営戦略、酪農・乳業のフードシステム的分析、缶コーヒー市場の現状と展開、キリンの経営戦略に関する研究、サントリー株式会社の軌跡、チョコレート市場と企業戦略、ローカル漬物企業の存立条件、清涼飲料市場の展開とベンダー企業の生き残り戦略
【卒業生の主な就職先】
伊藤園、大塚ベバレジ、明治乳業、ユーハイム、崎陽軒、キーコーヒー、リョーショクリカー、鴻池運輸、ベルーナ、エンジャパン、いなげや、日本ペプシコーラ販売、警視庁、日本大学など

教員紹介

氏名: :斎藤 武至(さいとう たけし)

教員紹介詳細

ポスト: 専任講師
学位: 修士(農学)
担当科目: 食品ビジネス戦略論、経営分析論、人的資源管理論
所属学会: 日本農業経済学会、日本農業経営学会、日本フードシステム学会
社会活動: 畜産経営経済研究会:評議員・事務局幹事長
主要業績
[01] 酪農経営の高付加価値・ニッチャー化戦略、『食品経済研究 第34号』、日本大学食品経済学科、2006年
[02] 缶コーヒーメーカーの経営戦略(共著)、『食品経済研究 第34号』、日本大学食品経済学科、2006年
[03] 農畜水産物の生産, 高橋正郎編著『食料経済』所収、理工学社、2005年
[04] 酪農の収益動向とその要因分析、『経営診断からみた畜産経営の現状』、中央畜産会インターネットHP掲載、2005年
[05] 缶コーヒー市場の発展と特徴(共著)、『食品経済研究 第33号』、日本大学食品経済学科、2005年
[06] 酪農・乳業における自給率問題と国産食材利用促進の方策、『食品経済研究 第32号』、日本大学食品経済学科、2004年
[07] 国産ナチュラルチーズ生産の現状とその課題、『食品経済研究 第31号』、日本大学食品経済学科、2003年
[08] 酪農の収益動向とその要因分析、『経営診断からみた畜産経営の現状』、中央畜産会インターネットHP掲載、2003年
[09] 大規模酪農の形成と酪農支援組織の多面的展開、稲本志良ほか編『農と食とフードシステム』所収、農林統計協会、2002年
[10] オーストラリア・クィーンズランド州の酪農・乳業、『食品経済研究 第30号』、日本大学食品経済学科、2002年
[11] 酪農における支援組織の役割と課題、『食品経済研究 第27号』、日本大学食品経済学科、1999年
[12] 中国広東省における農業・農村の変容と農業経営、『食品経済研究 第26号』、日本大学食品経済学科、1998年


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