ANMECの概要

日本大学動物病院(ANimal MEdical Center: ANMEC)は、最先端の獣医療サービスを提供する大学病院です。私たちは、飼い主様の期待に応えるため、日々進化する医療技術と治療法を提供できるよう日々努力しています。また、ANMECは、文部科学省の基準に基づき設置された、獣医系大学の教育・研究機関でもあります。将来を担う獣医師の養成から、獣医学の発展に寄与する研究まで、私たちは社会に貢献する多角的な役割を果たしています。

これらの2つの目的を達成するためにANMECは開設以来、スタッフの充実、施設と設備の整備に積極的に取り組んでおり、その結果、大学病院として国内有数の診療実績を上げております。これらの努力により、ANMECは獣医師の卒後教育と獣医療の発展に大きく貢献しており、診療を通じて得られた貴重な臨床データをもとに、積極的な臨床研究を行い、獣医学の進歩に寄与しています。

このように私たちは獣医学のフロンティアを切り開くパイオニアとして、日々努力を重ね、皆さまの愛するペットの健康を全力でサポートします。なお、ANMECは登録商標です。

沿革

平成7年(第1期工事)
世田谷校舎から湘南キャンパスに新設移転、2階建コンクリート造り総面積1,359m²、CT、MRIなど設置。

平成12年(第2期工事)
診察室、研修医室、資料保管室など246m²増築、総面積1,600m²。

平成17年(第3期工事)
1階の待合室とX線撮影室の拡張、診察(6室)と共用処置室、超音波検査室、外科手術室(2室)、術前入院室、術後回復室、放射線治療室、感染隔離室、病理解剖検査室、慰霊室を追加・新設、2階には遺伝子診断検査室、精密分析機器室、病理検査室、医療情報図書室、研究室、研修医室、カンファレンス室など2,100m²増築、総面積3,700m²。

平成18年(第4期工事)
平成12年以前の旧病院エリアのカンファレンス室、犬猫の入院室、供血猫室、内視鏡室の増改築、CT、MRIの更新、放射線治療装置の設置。

平成23年(第5期工事)
受付室と研修医室の拡張103m²、総面積3,800m²。

ごあいさつ

日本大学動物病院(ANMEC)の役割は、高度獣医療の提供と獣医学教育、そして明日の獣医学へとつなぐ臨床研究です。獣医療においては、地域の動物病院よりご紹介いただいた大切な動物に対して、高度な診断と最先端の治療を提供するために注力しています。飼い主のみなさまやご紹介頂いた動物病院のみなさまからのご要望に最大限応えるために、診療スタッフの充実を図っています。また、病院施設面では、先端的な医療設備を積極的に導入しています。動物の病気を診断することは、人間の言葉を話さない動物を理解することであり、医学にない格別な難しさがあります。したがって診断機器の充実は欠かせず、その例として、国内の動物診療施設では導入がほとんどされていない320列の検出器を有する最新鋭のCTを導入しました。また、多くの診療科を有する本院では、各科において新たな診断法や治療法を研究および治験を通して臨床実績を積み重ね、質の高い獣医療を提供する施設として維持しています。これらの努力により、本院の診療実績は国内獣医科大学における付属動物病院の中で、常にトップレベルにあります。

大学付属動物病院は、獣医学科の学生や研修医を教育する施設でもあります。院内で実施する総合参加型臨床実習に参加する獣医学科の学生は、全国の獣医科大学での実技試験(vetOSCE)に合格しており、臨床実習を行うための基本的な臨床能力を確認し、学生の質を保証されています。そのほかにも獣医学の基礎を学ぶため、獣医学科4年生も指導教員の補助を行っています。したがって、診療中に複数の学生が診察室に入室することがあります。学生教育に際しまして、飼い主のみなさまに失礼がないように心がけてはいますが、ご迷惑をお掛けしてしまうかも知れません。この点につきましては、次世代の獣医療を担う人材育成の一環として、少しでもご理解いただけましたら幸いでございます。

本院は獣医師(研修医)に対して卒後臨床研修を行っており、農林水産省により研修機関として認定されています。指導教員のもと、病気の基礎的な診断および治療について学ぶだけでなく、高度医療を身につけ社会に貢献できる獣医師を育成しております。

当院のスタッフ一同は、飼い主と動物たちが共に幸せで健康な毎日を過ごせるよう、心を込めて獣医療サービスを提供しています。私たちは皆様の信頼に応え、動物たちの健康を守るために、日々努力を重ねてまいります。

病院長 枝村 一弥 
Kazuya EDAMURA
(2024年4月1日)

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