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川手ゼミ 長崎県雲仙市
竹下千代太さんの漁船天洋丸に乗せていただいた学生たち
産業社会学研究室では、「持続的な農漁業・農産加工と食文化について学ぶ」という目的で、長崎県雲仙市に赴き、平成19年7月31日〜8月2日の3日間の日程で現地調査を実施しました。
7月31日は、まず、雲仙市役所に到着して奥村慎太郎市長はじめ関係者にごあいさつをした後、自家採種に基づき有機野菜を生産している岩崎政利さんの農園で岩崎さんの取り組みについてレクチャーを受けた後、野菜の種採り体験をさせて頂きました。
翌8月1日は、吾妻農産加工組合と守山女性部加工組合という、全国を代表するような農家女性による農産加工の取り組みについてレクチャーと見学させていただき、原点の食品加工について学ばせていただきました。特に守山女性部加工組合では、特産の雲仙こぶ高菜とこんにゃくを使った加工・料理体験をさせて頂き、さらには、自分たちで作った加工品や料理を含めた昼食を食べることができました
。
ついで、雲仙市および長崎県の担当者の方から、雲仙市の農業と地域ブランド化の取り組み、農産物直売所とと農家女性による農産加工・直売の取り組み、島原半島における環境保全型農業の取り組みなどについて講義を受けました。
その後、雲仙市内を視察させて頂いた後、夜は、宿舎にて、雲仙市や長崎県、さらには現地調査受け入れ先の方々と懇親会を行い、交流を深めました。
8月2日は、雲仙市内の南串山町京泊港に赴き、エタリ(カタクチイワシ)漁師の竹下千代太さんに、漁港を見学させて頂きつつ、エタリ漁の実際とエタリの塩辛の取り組みについてレクチャーを頂きました。
ついで、雲仙きのこ本舗に赴き、工場見学をさせていただき、キノコのもぎ取り体験をさせて頂くと同時に、楠田喜熊社長ほかからきのこ農家から島原そうめんなど麺類ときのこを組み合わせ食品会社への展開過程と現状についてレクチャーを受けました。また、楠田社長が理事長をつとめるNPO法人がまだすネットの相良淳郎事務局長より、島原半島における体験型観光推進の取り組みについてレクチャーを受けました。なお、雲仙きのこ本舗のレストランにて昼食を頂きました。
全体的に内容が盛りだくさんで慌ただしいスケジュールとなりましたが、学生たちは、普段接する機会が少ない「食卓の向こう側」「お皿の外側」である農漁業や農家の手わざを駆使した農産加工などについて実施体験を含めて学ぶことができ、大変良い経験になったのではないかと思います。
最後に、現地調査を快く受け入れて下さり、ご協力を頂いた雲仙および長崎県に改めてお礼申し上げます。
守山女性部加工組合でこんにゃく加工にいそしむ学生たち
野菜の種採り体験の後、岩崎政利さんに質問をする学生たち
盛田・竹下ゼミ 北海道夕張市 | 斎藤ゼミ 岩手県葛巻町 | 高橋ゼミ 福島県喜多方市
礒田(清水)ゼミ 栃木県足尾町 | 稗貫ゼミ 栃木県宇都宮市 | 中島ゼミ 千葉県野田市
宮部ゼミ 長野県小布施町 | 安村ゼミ 長野県飯島町 | 木島ゼミ 新潟県六日町
大矢ゼミ 愛媛県今治市 | 川手ゼミ 長崎県雲仙市 | 下渡ゼミ 鹿児島県志布志市