本内容は研究室で行われる抄読会にて、学生が論文を読みまとめたものです。内容は必ずしも正しいものではなく、著者の見解と異なる場合もあります。
タイトル
ポーランド人拡張型心筋症(Dilated cardiomyopathy: DCM)におけるLMNA遺伝子変異と有病率、臨床兆候、in vitro解析
LMNA mutations in Polish patients with dilated cardiomyopathy: prevalence, clinical characteristics, and in vitro studies
雑誌名
著者名
Saj M, Bilinska ZT, Tarnowska A, Sioma A, Bolongo P, Sobieszczanska-Malek M, Michalak E, Golen D, Mazurkiewicz L, Malek L, Walczak E, Fidzianska A, Grzybowski J, Przybylski A, Zielinski T, Korewicki J, Tesson F, Ploski R.
発行年
2013年
書籍情報
論文の背景
LMNA1変異は伝導障害を伴う拡張型心筋症の病態形成に最も頻繁に関与する。本研究の目的は、LMNA変異を同定し、ポーランド人拡張型心筋症患者におけるその頻度を推定するとともに、in vivoおよびin vitroの両方でその影響を特徴づけることである。
材料及び方法(研究手法)
2008年1月から2012年6月にかけて、2つの患者集団を対象に直接シーケンシング法によるLMNA変異の有無をスクリーニングした。対象は、心臓移植を受けた27例を含む拡張型心筋症患者66例、および心臓移植適応評価のために紹介された心不全を伴う拡張型心筋症患者39例、ならびに家族歴評価および変異スクリーニングのために紹介された連続した拡張型心筋症患者44例である。
結果
9つの非同義変異(新規変異3つを含む:p.Ser431*、p.Val256Gly、p.Gly400Argfs*11欠失)を検出した。9家系に合計25名の保因者が確認された。保因者は主に拡張型心筋症と心不全を呈し、伝導系疾患および/または複雑な心室性不整脈を伴っていたが、5名は無症状であった。LMNA変異保因者では、6例が心臓移植、14例がICD植込み、8例がペースメーカーを装着していた。さらに、p.Thr510Tyrfs*42保因患者の心筋細胞超微細構造画像を取得した。また、散発例で新規p.Val256Gly変異を同定したため、細胞モデルでの発現により病原性を検証した。
まとめ
2つの紹介センター集団において、スクリーニングにより心臓移植受容者または心臓移植紹介患者66例中5変異(7.6%)、家族性評価紹介連続拡張型心筋症患者44例中4変異(9.1%)を同定した。LMNA変異を有する拡張型心筋症患者は予後不良であるが、家族内では臨床的変異性が著しい。
抄読会担当者 4年次学生K
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- 細胞核構造の支持タンパク質である”ラミンA/C”をコードする遺伝子。この遺伝子の変異は、拡張型心筋症のほか、全身性疾患としてはエメリ・ドレイフス型筋ジストロフィー、ハッチンソン・ギルフォード・プロジェリア症候群(早老症)など、様々な組織の細胞における変性を引き起こす ↩︎



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