【抄読会】経静脈・吸入麻酔薬のインコにおける心肺機能への影響および麻酔効果

本内容は研究室で行われる抄読会にて、学生が論文を読みまとめたものです。内容は必ずしも正しいものではなく、著者の見解と異なる場合もあります。

タイトル

Cardiopulmonary and Anesthetic Effects of Isoflurane and Propofol in Hispaniolan Amazon Parrots (Amazona ventralis)
イソフルランおよびプロポフォールがミミグロボウシインコに及ぼす心肺機能および麻酔効果

雑誌名

JOURNAL OF AVIAN MEDICINE AND SURGERY

著者名

Langlois,Isabelle,Harvey,Ralph C ,Jones,Michael P ,and Schumacher,Juergen

発行年

2003年

書籍情報

DOI: 10.1647/1082-6742(2003)017[0004:CAAEOI]2.0.CO;2

論文の背景

鳥類の麻酔導入および維持にはイソフルランなどの吸入麻酔薬が主に使われます。イソフルランは導入及び回復時間が迅速であることや、心肺機能への抑制が最小限であること、臓器毒性が限定的であることから第一選択の麻酔薬と考えられています。しかし、腹腔内や気道への侵襲を伴う外科手術では、臨床医が麻酔ガスに暴露される危険性があるため、静脈麻酔薬が使用されます。鳥類では様々な麻酔薬が使われてきましたが、様々な障害が考えられます。プロポフォールは非バルビツール系超短時間作用型静脈麻酔薬です。先行研究では、プロポフォールが麻酔導入および維持のための有用な注射剤となりえることが証明されています。またプロポフォールの投与量と効果は鳥種間で異なるとされており、オウム類での報告は乏しくなっています。そこで、本研究ではミミグロボウシインコにおけるイソフルランとプロポフォールの心肺機能および麻酔効果を評価しました。

材料及び方法(研究手法)

成体のミミグロボウシインコ10羽を用いました。実施手順はテネシー大学の動物実験委員会が承認したプロトコルに準拠しました。各個体は研究参加前に身体検査、全血球検査、血漿生化学分析の結果に基づき健康であると判定されました。またイソフルラン麻酔前は4時間断食させています。麻酔導入についてです。3.5%のイソフルランをフェイスマスクで投与しました。導入直後、すべての鳥にカフなしの3.0㎜気管内チューブを挿管し、酸素中のイソフルラン終末呼気濃度(呼気の最後に測定されるガス濃度 肺胞内ガス濃度をもっともよく反映する)を2%に調整して30分間麻酔を維持しました。イソフルラン投与中止後、少なくとも2時間経過してからプロポフォール5mg/kgを1分間で静脈内投与し、30分間にわたり一定速度で維持しました。導入後はカフのない3㎜の気管内チューブを挿管しました。酸素供給は行いませんでした。導入時間はイソフルランまたはプロポフォール投与から正立反射消失までの時間としました。覚醒時間は麻酔中止時から鳥が直立するまでの時間としました。両プロトコルにおいて誘導後それぞれの時間が経過したさいに、体温,心拍数、呼吸数、spo2、etco2、終末呼気イソフルラン濃度を測定しました。

結果

プロポフォールは多くの鳥種において麻酔導入および維持に有効であることがわかりました。鳥類におけるプロポフォールの主な欠点の1つは薬剤を静脈投与する必要性であり、一部の鳥では困難になると考えられます。本研究では4羽の鳥に対して低値であったと考えられます。また酸素補給や麻酔深度の厳密なモニタリングの必要性も示唆されました。

まとめ

本研究では以下の3点が主な所見でした。HCM患者ではTNF-α, IL-6, SAPが上昇、TGF-β1が低下していました。TNF-α、IL-6はLGEで評価した局所性線維化や、ECVで評価したびまん性線維化と有意に関連しました。上記の関連性は、年齢、性別、BMI、家族歴で補正後も確認されました。また、本研究において上記のサイトカインがHCM患者のLGE量、ECVと相関していたことは炎症がHCMにおける心筋線維化の進行に関係している可能性があることを示唆しています。さらに、TGF-β1は線維化促進因子として知られていますが、本研究ではHCM患者においてTGF-β1濃度が低下し、心筋線維化指標との有意な関連は認められなかったことはTGF-β1濃度がTGF-βシグナル活性を必ずしも反映しない可能性または、疾患のステージによる影響があると考えられます。

抄読会担当者 5年次学生K

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