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食品開発学科 教授 川井 泰

乳と乳成分、ヨーグルト・チーズ、またガセリ菌などの乳酸菌とその生産される抗菌物質を含む代謝産物の特性に関する基礎的な研究から、遺伝子組換、機能性食品への応用、食品保存剤の開発までを行っています。

食品開発学科 教授 川井 泰   プロフィールへ

乳酸菌が生産するバクテリオシン(抗菌ペプチド)に関する研究

  基礎から応用までを対象として、1991年から取り組んでいる研究になります。 

略歴

1987年3月        平塚江南高等学校卒業
1992年3月        東北大学農学部畜産学科卒業
1994年3月        東北大学大学院農学研究科博士課程前期修了
1994年5月 ― 2003年3月 東北大学農学部畜産学科畜産利用学講座・助手
2003年4月 ― 2007年3月 東北大学大学院農学研究科動物資源化学分野・助手
2003年6月 ― 2004年3月 フローニンゲン大学バイオロジカルセンター分子遺伝学研究室
              (オランダ)・博士研究員(文部科学省在外研究員)
              https://www.molgenrug.nl
2004年4月 ― 2004年9月 宮城学院女子大学・非常勤講師(兼任)
2007年4月 ― 2013年3月 東北大学大学院農学研究科動物資源化学分野・助教
2013年4月 ― 2019年3月 日本大学生物資源科学部ミルク科学研究室・准教授
2019年4月 ― 現在     日本大学生物資源科学部ミルク科学研究室・教授

主な研究内容

抗菌ペプチド(バクテリオシン)であるナイシンとエタノールを併用した食品保存技術とその作用機構解析(学部紹介Youtube中で紹介)、N・C末端でリンクした環状バクテリオシンの生合成機構と環化意義の解明、二成分性バクテリオシンの抗菌性発現機構の解明、バクテリオシン生産性乳酸菌を用いたプロバイオティック発酵乳の開発研究など。

乳酸菌とくにガセリ菌が生産する抗菌ペプチド(バクテリオシン)の構造、作用機序、生合成機構、各遺伝子の改変と発現を含む遺伝子解析、自己耐性機構などの基礎的研究から、カスタードクリームなどの食品保存剤への応用や食肉表面・キッチン周りなどの除菌スプレーの開発まで幅広い研究を行っています。

食中毒や抗生物質耐性菌の増加は人類の脅威となっており、乳酸菌バクテリオシンの有効利用と効果向上が期待されています。

趣味・その他

趣味:読書(主に日本史)、バーボン・芋焼酎・綿屋・赤ワイン(Cabernet Sauvignon)、ヒンデローペン(オランダ)工芸の鑑賞、音楽(Pops)鑑賞 etc

座右の銘:自主自律

動物資源科学科 ミルク科学研究室について

乳酸菌が生産する有用物質(抗菌ペプチドなど)の機能解析、ガセリ菌(Lactobacillus gasseriLb. paragasseri)の生育性改善を含む機能性研究や、プロバイオティク乳酸菌を添加した発酵乳の開発を行っています。

ミルク科学研究室の歴史 https://hp.brs.nihon-u.ac.jp/~NUBSmilkscience/ms_history.html

ミルク科学研究室の受賞歴・業績 
https://hp.brs.nihon-u.ac.jp/~NUBSmilkscience/ms_gyouseki.html

ミルクの不思議と乳酸菌に秘められた力

皆さんが毎日食べている米や麦は本来それぞれの子孫となる種子であり、肉や魚は身体の構成成分です。中でもミルクは食糧として作り出された唯一の天然物であり、他の食材にない栄養的特徴と数々の生理機能を持っています。この現代社会でミルクや発酵乳を除いた食事は考えられない状況になっています。
また、地球誕生から現在までを1年にすると、原始の微生物は3月頃に出現し、人類は除夜の鐘が鳴る直前の誕生であり、乳酸菌は我々の大先輩にあたります。ヒトや動物の消化管に在住し、種々の食品と古来から密接に関わる乳酸菌には、有用な多数の機能性と未知のパワーが秘められています。
当研究室では、ミルクと乳酸菌の特性を生かして、ヒトの健康維持に有用で風味良好な発酵乳製品の創製と、乳酸菌の作る抗菌ペプチド(バクテリオシン)を用いた天然食品保存剤の開発を通じて、乳業を含む食品業界で活躍する人材の育成を目指しています。

旧・ミルク科学研究室ホームページ

上席研究員・西村順子先生ホームページ

日本大学生物資源科学部
動物資源科学科
ミルク科学研究室(6号館4階)
〒252-0880
神奈川県藤沢市亀井野1866
TEL 0466-84-3658
FAX 0466-84-3662

満喜葉会(日本大学生物資源科学部動物資源科学科(旧農獣医学部畜産学科)のOB会です。)

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