博士課程4年の田代楓さんが,帯広畜産大学で開催された第4回東アジア合同獣医学会(9月8-9日,ポスター発表)および第167回日本獣医学会学術集会(9月10-13日,口頭発表)にて研究発表を行いました.
いずれの学会でも,日本水族館協会および東京大学大学院医学系研究科微生物学教室(竹田誠教授)との共同で取り組んだ,国内の飼育イルカにおける鯨類モルビリウイルスに対する中和抗体の解析に関する研究を発表しました.本研究では,これまでアジア周辺海域では報告が極めて乏しい鯨類モルビリウイルス感染症について,日本近海における潜在的な感染の広がりを強く示唆する成果を得ました.今後はこれまで感染が見逃されてきた要因について追究していきたいと考えております.
発表の詳細
第4回東アジア合同獣医学会(The 4th Joint Meeting of Veterinary Science in East Asia)
演題名:Serological evidence of cetacean morbillivirus infections in dolphins in the western North Pacific
発表者:Kaede Tashiro, Takao Segawa, Kiyotaka Konishi, Fumio Seki, Hiroshi Katoh, Toshiaki Ishibashi, Makoto Takeda, Takuya Itou
第167回日本獣医学会学術集会
演題名:国内飼育イルカにおける鯨類モルビリウイルスに対する中和抗体の解析
発表者:田代楓, 瀬川太雄, 小西白峰, 關文緒, 加藤大志, 石橋敏章, 竹田誠, 伊藤琢也
