博士課程2年の石坂聡一朗君の執筆した論文がVeterinary Immunology and Immunopathologyに掲載されました.本研究では,バンドウイルカ好中球の走化性の基本的特徴を調査しました.比較免疫学的手法を用いてることで,好中球走化性における,ヒトやウシ等の陸棲哺乳類との共通性やバンドウイルカの独自性を明らかにしました.さらに,走化性を指標にバンドウイルカ好中球の温度活性を調査し,低温適応能力が備わっていることを明らかにしました.この成果は,鯨類が海棲適応の過程で獲得した進化形質として新たな発見となる可能性があります.本論文は本研究室卒業生の横谷雄一氏の卒業論文研究を基に執筆しました.なお,2025年3月12日まで全文が自由に閲覧可能となっておりますので下記のリンクよりご覧ください.
Soichiro Ishisaka, Yuichi Yokotani, Takao Segawa, Takuya Itou. Characteristics of neutrophil chemotaxis in bottlenose dolphin (Tursiops truncatus). Vet Immunol Immunopathol. 2025
論文リンク:https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0165242725000030
Veterinary Immunology and Immunopathology:https://www.sciencedirect.com/journal/veterinary-immunology-and-immunopathology
