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海外研修・アヤタヤ遺跡にて
海外フードシステム現地研修は、食品経済学科の3年生を主な対象として、日本とつながりの深い国に赴き、貿易を含む生産から消費に至るフードシステムについて学びつつ、あわせて国際感覚を養うことを目的として実施されている科目(選択・2単位)です。 内容は、まず、視察先の国の歴史や文化、社会・生活、農林漁業や食品産業について事前に学習を行った後、視察先の国に赴き、その国の生産から消費に至るフードシステムに関する実態把握・資料収集を行い、レポートをまとめる、というものです。あわせて、これからフードビジスネなどに携わる者には必須の国際感覚と知識を身につけてもらうことをねらいとしています。
本年度の視察先はタイで、さる2008年8月24日(日)〜9月1日(月)に、参加学生20人(全て3年生)と引率教職員3名で現地研修を実施しました。日中30度を大きく越す暑い中、生物資源科学部と学術交流協定を結んでいるカセサート大学やコンケン大学、FAO、国際農林水産研究センターなど関係機関の方々のお世話になりながら、バンコク及びコンケンと周辺地域を精力的に回りました。さらに、マルハニチロホールディングスの日系食品企業N&Nフーズや伊勢丹バンコク支店の訪問のほか、現地のデパートや大型スーパー、ファーストフード店やレストラン、青果物卸売市場、露店市、エビの養殖場、天水農業地域の農家、さらには歴史・文化史跡見学など、地球レベルの食料問題から農業・農村現場の問題まで、内容は盛りだくさんで慌ただしいスケジュールでした。折からの政治情勢についても、海外研修実施中は特に問題なく、はじめて海外に行く学生も多く、日本とは大きく異なるタイの文化や社会・生活に少しとまどいつつも、改めて、タイをはじめとする東南アジアと日本とのつながりの深さや問題点を実感するなど、様々なことを学ぶことができ、有意義な9日間となりました。
海外研修・カセサート大学にて
海外研修・コンケン周辺の農村調査にて
海外研修・畜産研究所にて
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