2026年9月4日から9月6日に開催されました第32回日本野生動物医学会愛媛大会において,本研究室・学部6年の西川樹さんが自由集会「野生動物救護の現状とこれからの課題」に講演者として参加する機会をいただきました!
本自由集会では,野生動物救護の意義や課題,今後の救護体制のあり方について,さまざまな立場から活発な議論が行われました.
西川さんは「野生動物救護における薬剤耐性のリスク評価~奄美大島の傷病鳥獣における多剤耐性菌の出現例~」と題して,傷病鳥獣の治療やリハビリに伴う薬剤耐性菌の出現過程を追跡した研究成果を発表しました.本研究では,抗菌薬投与後に耐性菌が検出される例が複数確認され,野生動物救護における抗菌薬治療が薬剤耐性菌の出現につながる可能性が示されました.さらに,野生復帰した個体を介して耐性菌が自然環境へ拡散されるリスクにも着目し,今後の野生動物救護における抗菌薬の適正使用について問題提起を行いました.今回の自由集会への参加は,将来,野生動物救護に携わることを目指す西川さんにとって,救護の現場が抱える課題の大きさを実感するとともに,自身が今後どのように向き合っていくべきかを考える貴重な機会となりました.
このような貴重な発表・議論の機会をいただきました自由集会の企画者・関係者の皆様,ならびに本研究にご協力いただいた皆様に,この場をお借りして心より御礼申し上げます.
発表演題リスト
野生動物救護における薬剤耐性のリスク評価~奄美大島の傷病鳥獣における多剤耐性菌の出現例~
〇西川樹(日本大学生物資源科学部) 自由集会6
海棲哺乳類の寒冷地適応を支える自然免疫機構~多形核白血球と血清が紡ぐ低温適応戦略~
〇石坂聡一朗1,瀬川太雄1,白形知佳2,神尾高志3,十亀咲子4,田中佑佳5,小川舞衣1,河野優良1,伊藤琢也1(1日本大学・獣医衛生学研究室,2新江ノ島水族館,3公益財団法人名古屋みなと振興財団 名古屋港水族館,4アクアワールド茨城県大洗水族館,5しながわ水族館) 優秀口頭発表賞 受賞
ヌタウナギ (Eptatretus burgeri)腸内で優占する未知ウレアプラズマ様細菌の分離と消化管内分布の推定
〇瀬川太雄1,中島悠2,犬丸皓貴1,島崎帆乃華1,川瀬聖華1,伊藤琢也1(1日大・生物資源,2海洋研究開発機構・生命地球科学研究部門) 口頭発表
学会HP:https://www.jjzwm.com/annualmeeting/32nd/


