2026年6月6日,山口大学で開催された第53回日本マイコプラズマ学会学術集会において、本学科の瀬川講師がシンポジウムIII「共生」にて講演を行いました.講演題目は「ゲノムでは見えないモリクテス綱細菌と動物との共生関係 ―海洋生物から獲得した『生きた細菌』が語る新たな共生進化―」です.本講演では,イルカやジンベエザメ,ヌタウナギなどの海洋生物から分離・培養したモリクテス綱細菌を対象に,培養株を用いた解析から明らかになりつつある宿主との相互作用や共生機構について紹介しました.近年のゲノム解析技術の発展により微生物研究は大きく進展していますが,本講演では「生きた細菌」を用いた研究だからこそ見えてくる共生現象や進化的意義について議論しました.
また本学会に先立ち6月5日に開催された第20回発酵研究所・助成研究報告会(大阪・千里)にも参加し,助成研究の成果を報告しました.報告会では微生物学・発酵学分野の研究者との活発な意見交換を行うことができ,新たな研究ネットワークの構築につながりました.自身の研究の考え方について,改めて考えさせられるとてもいい機会でした.今後はこれらの連携を活かしながら,海洋生物と微生物との共生機構の解明をさらに発展させていく予定です.引き続き本研究室では,海洋生物と微生物との関わりを切り口に,生物進化や宿主―微生物相互作用の理解に貢献する研究を推進していきます!


