2026年3月11日,同志社大学良心館にて開催された日本学術会議主催の公開シンポジウム「響き合ういのち ―種をこえて共に生きる生物たちの新しい世界―」において,瀬川助教が講演を行いました.本シンポジウムは,生命が「競争」だけでなく「協働」によって成立しているという視点から,生物間の共生関係をテーマに企画されたものです.近年,異なる種の生物が密接な関係を築く共生体を一つの生物システムとして捉える生命観が広がり,生物進化や生態系理解の新たな枠組みとして注目されています.本シンポジウムでは,海洋および陸上の生物における外部共生・内部共生の研究最前線が紹介され,農芸化学分野を含む幅広い研究領域への応用可能性について議論が行われました.
瀬川助教は「イルカと共生細菌が織りなす進化の物語 〜培養が拓いた共生の新世界〜」と題して講演を行い,イルカ消化管に共生する微生物に着目した研究を紹介しました.動物と微生物の密接な相互作用が宿主の生理機能や進化にどのような影響を与える可能性があるのかについて,最新の研究成果を交えて解説しました.本講演は海洋哺乳類における微生物共生の新しい理解と動物と微生物が共に進化してきた可能性を示す研究として紹介されました.


