こんにちは!学部4年の西川です!
奄美大島にサンプリングに行ったので,その報告をさせていただきます.
奄美大島には,アマミノクロウサギやケナガネズミをはじめとした希少な野生動物が数多く生息しています. 亜熱帯の密度の濃い山々,古代祖先種の形質を色濃く残す動物たちにいつもワクワクさせられます!
夜林道に入るとクロウサギの新鮮な糞便がたくさん落ちており,無事採集することができました.糞を観察していると,綺麗な円形の糞から楕円の糞,黒や茶色,子供の小さな糞など様々で,奄美の深い森の中に沢山のクロウサギが住んでいることを感じて,嬉しくなります.
今後はこの糞便を試料にして,クロウサギにおける共生細菌の特性を調べることで,謎が多いクロウサギの生理生態と進化史の一端を紐解く研究を進めていく予定です.
今回,現地の獣医師の先生にお声がけいただき,クロウサギの死亡個体の剖検を見学させていただきました. クロウサギは夜になると,排泄や採食のため,道路などの開けた場所に現れるため,ロードキルが頻発しているそうです. 車が近付いても逃げない個体も多く,こちらがヒヤヒヤすることもありました…
研究を通して奄美の動物たちに貢献できるよう,さらに実験を進めていきます!

