私たちが望む便利な社会や豊かな食生活は、自然環境に多大な負荷をかけて成り立っています。
しかし、さまざまな環境や生態系の変化がいずれ私たちの生存に大きく影響を及ぼすことは、近年の気象の極端化や災害の大規模化が示しています。
環境の変化と向き合い、それらが引き起こされるメカニズムや地域性をひとつひとつ紐解くことが、生態系の働きを活かし、自然環境になるべく負荷をかけない社会のあり方を考えることにつながります。
私たちの研究室は、生態学の考え方や手法をもとに、自然環境の今の姿や過去からの変化を明らかにすることを目指しています。
複雑な「環境問題」をすぐに解決することはできません。
しかし同時に、それぞれの問題を客観的にとらえ、原因や経緯を明らかにすることでしか、有効な手立てを探ることはできません。
さらに、地域の特質やそこにくらす人びとの考え方も、自然環境に大きく影響します。
地域全体を、人も含めた生態系として理解することで具体的な解決策を探ることができると考えています。
夏季研修では浜松市でウミガメの観察会と卵の保護活動に参加させていただきました
植物の同定作業
タイ山間地の村。外からは見えないが、森の中に畑が広がっている
農作業について聞き取り調査中
森の中でのお茶摘み
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