International Environment Ecology Lab
国際環境生態研究室

「豊かな自然環境と豊かな社会のバランスを探る」

私たちが望む便利な社会や豊かな食生活は、自然環境に多大な負荷をかけて成り立っています。
しかし、さまざまな環境や生態系の変化がいずれ私たちの生存に大きく影響を及ぼすことは、近年の気象の極端化や災害の大規模化が示しています。
環境の変化と向き合い、それらが引き起こされるメカニズムや地域性をひとつひとつ紐解くことが、生態系の働きを活かし、自然環境になるべく負荷をかけない社会のあり方を考えることにつながります。

研究室紹介

私たちの研究室は、生態学の考え方や手法をもとに、自然環境の今の姿や過去からの変化を明らかにすることを目指しています。
複雑な「環境問題」をすぐに解決することはできません。
しかし同時に、それぞれの問題を客観的にとらえ、原因や経緯を明らかにすることでしか、有効な手立てを探ることはできません。
さらに、地域の特質やそこにくらす人びとの考え方も、自然環境に大きく影響します。
地域全体を、人も含めた生態系として理解することで具体的な解決策を探ることができると考えています。

  • 夏季研修では浜松市でウミガメの観察会と卵の保護活動に参加させていただきました

  • 植物の同定作業

教員

Ayako SASAKI
佐々木綾子助教

略歴
  • 2001年:日本大学生物資源科学部国際地域開発学科卒業
  • 2008年:京都大学大学院農学研究科博士後期課程修了・博士(農学)
  • 2008年〜2011年:日本学術振興会特別研究員(PD)
  • 2011年〜2017年:京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科/農学研究科研究員
  • 2017年〜現在:日本大学生物資源科学部国際地域開発学科助教

この研究に注目!!

Study1
この研究室は2019年度に1期生と再スタートしました。
都市の生物相、外来種や温暖化などに興味がある学生が所属しています。野生植物に興味がある学生は「河川や水路における埋土種子量の推定」に挑戦し、地球温暖化に関心がある学生は「農地土壌から放出される温室効果ガスの変動」をテーマとして考えています。他にも「都市近郊の社寺林や公園の樹木が有する炭素貯留機能」の評価に挑んでいるメンバーもいます。
担当教員は東南アジアや日本国内で、自然生態系を利用した環境保全型農業の構造や機能について研究しています。人と自然の相互作用に関心があれば、一緒に取り組みたいと思います。
どんなテーマでも臨地調査が基本です。
野に出、畑に通い、森に分け入り、水辺に張り込み、データを積み上げます。
現場に立ち「ぐるり」に目を向け、環境のあり方を考えましょう。
  • タイ山間地の村。外からは見えないが、森の中に畑が広がっている

  • 農作業について聞き取り調査中

  • 森の中でのお茶摘み

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