卒業生メッセージ

活躍する卒業生

国際開発学科で学び、社会へと羽ばたいていった先輩たちが、学科時代になにを学び、どんなことを考えながら「いま」と「将来」を見据えていたのか。
勉強のことだけではなく、色々な事があった大学生活を振り返りながら在校生や今から入学される方へ向けたメッセージを頂きました。

「農業× 海外」、
グローバルな視野を持った農業者を増やしたい

2011年 国際地域開発学科卒業
石原 真さん
公益社団法人 国際農業者交流協会 勤務

在学中には3つのワークを学ぶことができたと思っています。
「フットワーク(行動する力)、ヘッドワーク(考える力)、ネットワーク(人との絆をつくる力)」。
特に、60年以上の歴史を持つ海外研究部では、農作業を行ったり、海外諸問題を夜遅くまで議論したりと、大学の机上で学んだ理論を実践として学ぶ場がありました。
貴重な経験ができただけでなく、かけがえのない仲間もできました。大学サークル活動はぜひ行うべきですね。
卒業後は、カリフォルニア州でおよそ1年半、有機農業を学ぶプログラムに参加しました。
現在は、そのプログラムの運営を行う公益社団法人 国際農業者交流協会に勤務し、日本人青年を世界各地の先進農家へ送り出し、次世代の日本農業を担う農業者育成に携わっています。
このプログラムもまた60年以上の歴史があり「農業×海外」、国際地域開発学科で学んだことを大いに生かせる職場にご縁を頂くことができました。

有機農業を学ぶ仲間

憧れから始めた国際協力が少しずつ実を結んでいます

2003年 国際地域開発学科卒業
中田 耕司さん
一般社団法人海外農業開発協会 勤務

現在はJICA(国際協力機構)筑波国際センターでアフリカから来日した研修員に対して講義、実習を通した農業技術指導に当たっています。
政府機関や民間企業が実施するさまざまなプロジェクトに携わるので活動内容は農村振興、技術指導、事業企画など、多岐にわたります。
世界の人たちと協力し何かを成し遂げる人ってカッコイイ!そんな憧れから国際地域開発学科に進学しました。
4年次はフィリピンで稲作農家の営農調査を行い卒論を作成し、JOCV(青年海外協力隊)に2度応募し2度不合格。
当時の私には誰かに伝えられる知識も技術も少なく、ゼミの研修でお世話になった日本農業実践学園で農業技術を基礎から学び、JOCVに再挑戦、世界をフィールドに活動する思いを実現しました。

JOCV時代の教え子が指導者になったという嬉しいニュースもありました

種は農業の出発点。
だから作る人にも食べる人にも嬉しい種を届けたい

2001年 国際地域開発学科卒業
中島 紀昌さん
トキタ種苗株式会社 勤務

種は農業の出発点にあるものです。
種から野菜を作る生産者がいて、運ぶ人、売る人、料理する人、食べる人と、種は野菜になり大勢の手を渡り食卓に届きます。
そのすべての方に喜ばれる種にするために、育種家には味だけでなく保存性や形、調理のし易さなど、幅広い視点や視野を持つことが求められます。
私はそれゆえ日頃からラボを飛び出し、生産者や消費者、シェフとさまざまな方と意見交換し仕事をしています。
国際地域開発学科で、真っ先に門を叩いた熱帯資源作物研究室が私の出発点です。
シコクビエのルーツを探り、その答えがシルクロードにあることを突き止め、実際に中国まで種を見に行きました。
勉強とバイトに勤しみ、長期休暇は海外中を旅し、大いに見聞を広げられた4年間でしたね。

大学時代は自転車で日本一周し世界中を旅しました

途上国の農業・農村に、人材という種子を広げています

2007年 国際地域開発学科卒業
堀 真理子さん
NTC インターナショナル株式会社企画本部企画営業部 勤務

中学生の頃から青年海外協力隊に興味があり、海外でのフィールドワークを重視している国際地域開発学科に入学しました。
卒業後は、留学や海外での支援活動を続けていましたが、専門知識を高め、より大きな舞台で国際協力に関わりたいと思い、農業・農村開発に強みのあるこのコンサルタント会社に入社しました。
現在の主な仕事は、アンゴラの稲作開発プロジェクトです。
1年の半分は現地に赴任し、農業普及員や行政官の研修指導などに当たっています。
そうした人たちが私たちと仕事をすることで自信を持ち、懸命に農村を巡回する姿を見ると、やりがいを感じますね。
また、遠い国で貴重な文化や風習に触れることができるのも、この仕事の喜びです。

ブルンジの村における聞き取り調査

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