この言葉は、金子みすゞの詩「私と小鳥と鈴と」の一節で、100年近くも前に現代社会に求められる生きることへの慈しみと多様な価値観を示した、研究室の目指すものです。
比較文化研究室では、担当教員の専門である東南アジア大陸部(特にラオスと近隣諸国)の民族と物質文化を中心としたフィールドワークに基づく研究をはじめ、難民やLGBTなど国内外の多文化社会や共生に関する課題に取り組んでいます。
これに加えて、家畜・ペットや様々な信仰に係るヒトと生き物の関係についても焦点を当てています。
また、映画やドラマあるいはコミックスなどのメディア分析からも文化比較や異文化理解を進め、それらを題材にしたゼミナール発表・卒業研究も行っています。
このほか、現地NPOとの協力でラオスの教育支援活動にも参加しているほか、国内外の在外ラオス人コミュニティーにも着目しています。
インドネシア人震災復興支援事業研修生との交流(2017年ゼミ夏季研修・気仙沼)
ヴィエンチャン首都(ラオス)のラオス小学校
日本大学農獣医学部拓植学科(現:生物資源科学部国際地域開発学科)卒業後、京都大学大学院農学研究科熱帯農学専攻(現:地域環境科学専攻)に進学。修士課程在学時は、タイ王国の仏教教団が農村地域で果たす役割を研究するために、東北タイの寺院で3か月間の出家を含む生活を送り、初級仏教教理試験を修める。
博士後期課程では、長崎大学熱帯医学研究所に国内留学し、熱帯医学研修課程を修了。文部省アジア諸国派遣留学生(ラオス)に採用される。
現地での聞き取り調査の様子
集落の共有財産であるオオミツバチのコロニー
『ゴールデンカムイ』(©野田サトル)の書評
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