骨の博物館

2023/10/24
★江の島の龍
江の島には龍にまつわる伝説がある様です。
また、江の島の正面に位置する片瀬には
龍口寺(りゅうこうじ)というお寺もあります。

龍の言い伝えに関しては
詳しくないためお話できませんが、
江の島でいつも龍みたいだと思いながら
観察している生き物がいます。
それはヒヨドリです。

ヒヨドリ
博物館のヒヨドリはホバリング(停空飛翔)しています

ヒヨドリは、大学周辺では一年中観察できますが、
冬に個体数が多くなるようです。
秋は、ヒヨドリの渡りによる移動が活発で
特に沿岸部では海上を飛ぶヒヨドリの群れを
観察することができます。

海上でのヒヨドリの群れを見ると
細長くなったり楕円形にまとまったり
まるで一つの生き物の様に形を変えながら移動します。
遠くからは黒い塊が動いているように見えます。




2023/10/18
★カワラヒワの受難

10/16の朝、本館と博物館間の陸橋で、
ケヤキの落葉などに混じって
小鳥の羽根が落ちていることに気付きました。
それらを極力すべて集め、
博物館に持ち帰りました。

自然探偵鑑識課※によると、
この羽根の持ち主はカワラヒワで
左右の翼の羽根の一部と胴体の
羽毛が含まれていることが判りました。

2023年10月16日に採取した小鳥の羽毛
小鳥の羽毛
被害者(博物館のカワラヒワ若鳥)
カワラヒワ

そして彼を襲った容疑者として、
最近時々本館上部に出現している
チョウゲンボウがあげられました。

容疑者(博物館のチョウゲンボウ)
チョウゲンボウ

学内では、しばしば小鳥やハト類の
羽毛が狭い範囲にまとまって
落ちていることがあります。
よく見ると、各羽根は羽軸まで
きれいに残っています。
これらはタカ科やハヤブサ科によるもので、
採食時に餌の鳥類の羽根を
抜くためこの様な痕跡が残ります。

※自然探偵鑑識課は実在しません。

参考文献:原寸大写真図鑑羽 増補改訂版(叶内・高田,2018)文一総合出版


2023/10/11
★サシバの渡り

10月上旬の北東風が吹いた晴れた朝、
葉山の海岸から空を見上げていました。
この時期にサシバというタカが
高空を渡るのを観察できるからです。
サシバは夏鳥です。
日本で繁殖し、東南アジアなどへ渡ります。
渡りの時、彼らは肉眼で見失う程の
高空まで旋回上昇し、その後滑翔します。
これを繰り返しながら、
長距離移動をします。
結局8時から10時の約2時間で、
8羽を観察できました。


2分19秒頃 同じ空域で2羽になります。
2分56秒頃   〃  3羽になります。

大学の近くでは大庭城址付近で
サシバを観察したことがありますが、
まだ大学構内では見たことがありません。
でも本当に飛んでいないのか、
気付かないだけなのかわかりません。

一方この時期にチョウゲンボウが
本館上部にとまったり、
付近を飛ぶ姿を時々見ます。
チョウゲンボウは、尾が長くスマートで
翼の先端の尖るハヤブサ科の鳥です。
特に朝よく見かけます。
是非、探してみて下さい。

博物館のチョウゲンボウ
博物館のチョウゲンボウ





2023年9月 博物館便り

2023年8月 博物館便り

2023年7月 博物館便り

2023年6月 博物館便り

2023年5月 博物館便り

2023年4月 博物館便り

2023年3月 博物館便り

2023年2月 博物館便り

2023年1月 博物館便り


2022年 博物館便り

2021年 博物館便り

2020年 博物館便り

2019年 博物館便り

2018年 博物館便り

2017年 博物館便り

2016年 博物館便り

musium