骨の博物館

2023/1/25
★ミサゴの漁

葉山の芝崎海岸は岩礁周囲に浅瀬が広がります。
ここで毎朝ミサゴというタカが漁をします。
ミサゴは、魚類を専門に採食する
トビくらいの大きさのタカの仲間です。

ミサゴの漁の様子を見てみましょう。


さて、ミサゴの獲った魚は何でしょう。

ミサゴの漁
尾鰭が2叉し、三角形の背鰭があり、
体は銀色で背が暗色、
体高がそこそこありながら長い。
ミサゴの漁

サバ科のように見えるのですが、
いかがでしょうか。

ミサゴは、ほぼ毎日、日の出前に現れ
同じ場所でホバリングをしています。
ここは安定した採食場のようです。
トビも海岸に多く海面にいる魚類を
獲ることがありますが、
ミサゴの様に胴体まで水に
浸かることはありません。



2023/1/18
★カワウの営巣

横須賀市長井にある轡堰(くつわぜき)で
カワウの営巣(えいそう)がはじまりました。

轡堰の景観
轡堰の景観(2023年1月1日)



ここでは農業用ため池(堰)の中にある
中島で、地上に営巣しています。
多くの場合、カワウは樹上にします。
当地でも、以前は生育していた
低木上に営巣していましたが、
人に刈られてから地上に営巣を
はじめました。

この時期、カワウの成鳥には、
頭部の白髪様の飾り羽と
肢の基部(もも,すねの辺り)に
大きな白斑が目立ちます。

近縁のウミウとは繁殖時期や地域が違い、
ウミウは5月頃から7月頃まで北海道など
北方の海岸の崖などで営巣します。

カワウは繁殖期が長く、個体により
2回の育雛(いくすう)をしながら、
7月過ぎまで続きます。


2023/1/11
★博物館のうさぎ

今年もよろしくお願い致します。

今年も干支「うさぎ」にちなんだ
博物館資料を探してみました。

◆小哺乳類コーナーのノウサギ
ノウサギは本州から九州にかけて
生息しますが、北国のノウサギは
冬期に白の体毛をまといます
(亜種トウホクノウサギ)。
南国のノウサギは、一年中茶色の体毛です
(亜種キュウシュウノウサギ)。
かかとからつま先までの
足裏に密生する毛にも注目です。
藪などでも足裏を保護する
役割があります。
ノウサギ

◆アナウサギの骨格標本
NHK「ダーウィンが来た」でウサギが
高速で長時間走り続けられる理由として
頭蓋骨が軽いと説明されていました。
なるほど、一見すかすかに見えるのは、
軽量化の役割があるのですね。
静止している時、ウサギの足のかかとは、
ヒトと同様に地面につきます。
アナウサギ1

アナウサギ2

◆ウミウサギガイ
南海のサンゴ礁に生息する貝です。
タカラガイにもよく似た
厚くなめらかな殻をもち
丸みのある白い貝殻を
白うさぎに見立てられました。

こんなに美しい貝なのに
生きている時には黒い外套膜で
すっぽりと殻を覆い隠しています。
ウミウサギガイ




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