2.産業動物とは

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 産業動物とは、牛、豚、鶏など乳や肉などの生産に関わる動物です。

牛について

牛には、主に牛乳を搾る乳牛と食肉にする肉牛がいます。

乳牛:体高150cm 体重700kg 乳量30kg/日
・乳牛は子牛を産んでお乳を搾るので、牧場にいるのはほとんど雌牛です。

年間10か月程度も牛乳を搾っています。

肉牛:体高140~150cm、 体重700~800kg
・1頭から取れる肉の量は、400kgから500kgくらいです。

体格の大きい去勢牛と肉質のきめが細かい雌牛がいます。

牛トレーサビリティ制度では牛の種別を11に分類しています。

乳用種は搾乳を目的に飼う品種の総称、肉専用種は牛肉の生産を目的に飼う品種の総称で、血統登録など書類で特定の品種等に区分できることを確認できる場合は、ホルスタイン種、黒毛和種などに分類されます。

豚について

養豚は主として、三元交配など異なる品種を掛け合わせることによってそれぞれの両親や祖父母が持つ特徴を活かして、肉質、発育性、多産性などを向上させ、経済効率を高めながら、豚肉生産が行われています。

また、純粋種としても生産され、我が国では黒豚(バークシャー種)が有名です。

豚の種類

ランドレース種
デンマーク原産。
背脂肪が薄く赤肉率も高く、発育も極めて早いのが特徴。

大ヨークシャー種
英国原産。
赤肉率が高く、加工 品の原料として高い 評価を得ている。

バークシャー種
英国原産。
発育性(増体)は劣るが、 肉質(きめ細かさ・柔らかさ)が良いのが特徴で、「黒豚」と呼ばれている。 鹿児島が主産県。

デュロック種
米国原産。
顔は長めで、顔面はわずかにしゃくれ、色は褐色。主要な雄系品種として飼養頭数も多い。

アニマルウェルフェアの考え方に対応した豚の飼養管理指針(第5版)(PDF : 1,000KB)

日本大学 獣医学科 獣医産業動物臨床学研究室

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