バイオマスは食品に変身する

バイオマスは食品に変身する The biomass was turned into Food

シイタケやエノキタケなどのキノコは、バイオマスから生産される食品の代表です。これらのキノコは木材を分解して生育します。また、アイスクリームやケーキに含まれるバニラエッセンスの原料「バニリン」は、スギやトウヒなどの針葉樹のバイオマスから作られます。さらに、虫歯予防効果があり清涼な甘味料キシリトールは、白樺など広葉樹のバイオマスから作られています。その他、パンやケーキに使われるシナモンやメイプルシロップも森林からもたらされる食品です。森林資源科学科では、学生たちの自主的な活動や卒業研究において、これらの食品をバイオマスから生産する取組を進めています。

  • キノコ

    木材を分解して生育するシイタケやエノキタケなどのキノコは、バイオマスが食品に変身する代表格といえます。現在食卓に並んでいるキノコは、木紛(ノコクズのようなもの)を使って屋内で栽培されています。「レイシ」というキノコは、医薬品にも利用されています。

  • 甘味料

    白樺などの広葉樹のバイオマスから作られるキシリトールは、ガムやキャンディーで使われています。広葉樹のカエデからはメイプルシロップが収穫できます。学生たちの自主活動でメイプルシロップの森づくりが始まっています。

  • バニラやシナモンなどの香料

    アイスクリームやケーキのバニラ味は、スギやモミなどの針葉樹のバイオマスからつくられる「バニリン」の香りです。他のバイオマスの香料ではシナモンが有名ですが、これはクスノキ科の木材の樹皮から作られます。学生たちの自主活動でシナモンの森づくりが始まっています。