食品経済学科では、「食料資源・環境コース」と「食品産業コース」の2コース制をとっています。どちらのコースを選んでも、開設されるすべての科目を学ぶことができます。
地球温暖化問題など地球を取り巻く環境は急速に悪化し、世界的にも農地が減少する一方、世界人口は、20世紀の間に4倍の約61億人に達してなお増加していくと見込まれており、発展途上国を中心に食料問題が深刻になっています。
また、日本でも食料自給率がわずか約4割となっているにもかかわらず、農林水産業に従事する人々や農地は減少するばかり。食品産業や外食産業の場で国産の農産物が使われない例もあり、「食」と「農」の結びつきが弱くなっています。
さらにBSE問題に見られるように、「食」の安全も大きな問題となっています、こうした問題を掘り下げ、持続可能な「食と農水産物・資源環境のあり方」を考える。それが「食料資源・環境コース」のテーマです。
必修科目:
2年次:資源と環境の経済学 / 国際食品資源論 / 日本農業論
3年次:生物資源政策 / アグリビジネス論 / 食品安全論
グローバル化の進展のもと、消費者の間に安全で安心できる「食」を求める声が高まりつつあるなかで、より高度な視点から高品質な製品を提供するため、食品製造業、食品流通業、外食産業などを担う中核的人材の育成強化が求められています。
そのためには、理論からケーススタディまで、食品企業経営の企画・立案・マーケティングについて多面的に学ぶとともに、消費者とのコミュニケーションやメディア戦略、持続可能な商品開発の提案など幅広い知識の習得が不可欠です。経済学を基礎とする学習を通じて食品産業の理解を深め、真に豊かな明日の「食」を提供する。「食品産業コース」はそうした人材を育てるコースです。
必修科目:
2年次:食の経済学 / 食品産業論 / 食品企業経営学
3年次:フードサービス論 / 食品ビジネス戦略論 / 食品マーケティング論