骨の博物館

2021/08/31
★夏の湿地の植物

大学近辺の引地川の
遊水地では木道があり
容易に湿地の植物を
観察することができます。

その一部をご紹介します。

●タコノアシ

枝分かれした
それぞれの花序が
タコの腕の様にくるりと
先端が巻いています。

タコノアシ

●コシロネ

シソ科の特徴である
四角形の茎からひし形の葉
その付け根(葉腋:ようえき)に
白く小さな花をつけます。

コシロネ

コシロネ(花アップ)

●スズメウリ

まん丸の実をつけるウリで
花と実をつけていました。

スズメウリ

スズメウリ(実アップ)


2021/08/25
★博物館実習その2

7月に引き続き
8/23~8/27まで
博物館(学芸員)実習を
行っています。

動物資源科学科の岩佐先生の
指導のもと、昆虫採集と
標本作製を行いました。

図書館の周辺としげまるの森で
採集を行いました。



事前に仕掛けておいた
地表徘徊性昆虫採集用の
トラップ(コップ)の回収



事前のレクチャーを受けています



繊細な作業のため無言で
集中して取り組みました。



作製した標本(一部)
このまま一ヶ月乾燥させて
針さしとラベル付けを行います。



2021/08/18
★博物館の秘密

この夏の一斉休暇期間中は
雨続きでしたが
これに先立ち、休み前に
雨漏りの点検をしました。

実は博物館のある3号館は
過去に何度か雨漏りを
経験していたのです。

博物館1階旧入口にある
風除室(現・車いすの方用出入口)
上のテラスは、落ち葉が溜まりやすく
しばしば雨水溝を
ふさいでしまいます。
これが原因だと思われます。

テラスに点検に向かうと
案の定、落ち葉と土が溜まり
鳥が種子を運んだのか
イヌホオズキ(ナス科)が
生育していました。

清掃前

大量の落ち葉を除去すると
雨水溝が現れました。
これで大雨が来ても安全です。

清掃後

当所は、普段人の立ち入りがないので
コケが多く生育しています。

コケ群落

この場にあるのは
風で飛んでくる枯葉や
土粒と雨水と日光。

でも小さな虫もいて
ここだけの小さな生態系が
出来上がっている様です。

こちらは、床面のコンクリートに
付着していたため
そのままにしておきました。
いつかコケの種類を
調べてみたいと思います。


2021/08/04
★大学構内で聞かれるセミ

ニイニイゼミ、アブラゼミ
クマゼミ、ミンミンゼミ
ツクツクボウシ、ヒグラシ
この6種が現在大学構内で
聞くことのできるセミの全種です。

ニイニイゼミ
(ニーーーー、イーーーーー)は
毎年最も早く鳴き始めます。
ニイニイゼミ

アブラゼミ
(ジリジリジリジリジリジリ)は
大学内で最も多く見る種です。
アブラゼミ

クマゼミ
(シャーシャーシャーシャー、
ジュクジュクジュクジュク)は
もともと西日本に多く
昔の藤沢にはいなかったのですが
特に今年は大学内でも声を
聴く機会が多くなりました。

クマゼミの声(音声のみ)


ミンミンゼミ
(ミーンミンミンミンミィーッ)は
例年少なく感じますが
今年は多いと思います。

ツクツクボウシ
(オーシンツクツクツクツク、
イーヨ、イーヨ、イーヨ、イー)は
例年お盆の頃に多いのですが
今年は既に多いと思います。

ヒグラシ
(カナカナカナカナカナカナ)は
毎年少な目ですが
8/3夕方に声を聴いて
今年も全種を大学内で
聞くことが出来ました。

セミは生息環境の好みがあり
各地で指標的にセミを用いた
生き物地図が作られています。





2021年7月 博物館便り

2021年6月 博物館便り

2021年5月 博物館便り

2021年4月 博物館便り

2021年3月 博物館便り

2021年2月 博物館便り

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