ミルク科学研究室より、受験生のご両親へ

Thoughts from teachers

ミルク科学研究室より、受験生のご両親へ

ミルク科学研究室より、受験生のご両親へのメッセージです。

卒業して社会に出ても困らないよう、規則正しい生活リズムで研究ができるように考えています。

また報連相(報告・連絡・相談)を徹底しています。

学生にも、自分で考えることの大切さを教えています。プロトコル(研究手順)を渡してその通りにやってもらえば、成果はどんどん出ます。ですが、それでは考える力は育ちません。学生たちには、将来社会に出て行くときに、自分で考えられる人になっていてほしいと思っています。

大学院への進学について

大学院への進学について口コミでいろいろと言われています。本記載内容はそういった口コミについて実際どうなのか、大学院生を受け入れている理系の研究室の一つの意見として、大学院への進学について考える機会の一助となれば幸いだと考え、まとめています。

大学院への進学が向いている人は、研究が好きで、その業界で働きたいという人です。

ミルク科学研究室では産学協力なども視野に入れ、大学院の経験を生かした人材の研究分野での企業への就職にも力を入れています。

さて、大学院に進学する直近のデメリットはお金がかかる、社会に出る時期が遅れるということになると思いますが、日本大学ではお金の面で奨学金やTA制度などにより負担額が軽減されるシステムが整えられています(国立大学と同額になります)。また、社会に出る時期が遅れるといっても、長期的に見れば遅れは取り戻せます(最近の調査では我が国における修士・博士取得者の年収は学士の1.25倍とされています)。さらに、学卒(学士)のように一般的な仕事からスタートするのではなく、専門的な仕事(研究職など)からスタートする場合も多くあります。

大学院では学部で学んだ知識をもとに、高度で専門的な研究を行うことにより基本的な研究推進力や企画力が身につきます。また、研究成果を学会などで発表する機会もあり、複数年にわたり、その分野の有識者と研究を通して意見交換できるというところは「大学院ならでは」ということになります。

一方、研究したテーマの専門性が就職して役に立つかというと、ほとんどの場合は役立たないと言われています。 しかしながら、 研究を行うためのPDCA(Plan・計画、Do・実行、Check・評価、Action・改善)のようなセルフマネジメントメソッドや報連相(報告・連絡・相談)、学会発表・論文製作、後輩の面倒を見るなど、理系大学院生の日常生活における経験が就職してから生きてきます。

大学院を修了すると、「修士」や「博士」といった学位を取得でき、自身の能力をアピールできます。近年、理系で研究職を目指す場合には修士以上の学歴が求められることが必須になってきており、特に海外で研究に従事する場合は、学位取得者はより有利になります。 また、我が国では大学院生の数が減少傾向にあり、研究企画力を備えた大学院生を積極的に採用したいという会社が増えてきています。