ミルク科学研究室より受験生のみなさまへ
Information of Milk Science laboratory for Students

受験生のみなさまへ
受験生のみなさまへミルク科学研究室をご紹介させて頂いております。
■ミルクの不思議と秘められた力。
ミルクの組成は、動物種ごとにそれぞれ異なります。例えば、ネコのミルクはヒトのものよりタンパク質が多く含まれています。
これにより、ネコは生まれてから7日間で体重が倍になるほど成長することができます。
また、クジラやアザラシのミルクは水分が少なく,ネトネトしています。海の中で授乳する際に拡散しないようにするためです。
このように、ネコにはネコの、クジラにはクジラの、それぞれに適したミルクの組成があります。
ミルクが単なる食材という考え方でなく、動物資源学科として動物を起源とした食材だという基本を理解して、研究をしていくということが大切だと考えています。
就職先は乳業メーカーに多く就職していますので、乳業メーカーに就職したいという方にはお勧めです。
■乳酸菌の魅力と秘められた力。
乳酸菌は、ヨーグルト、チーズをはじめ多数の発酵食品製造に利用されるなど、我々の生活に欠かせいない微生物です。
当研究室では、ヒト腸管に高頻度で検出される乳酸菌であるガセリ菌(Lactobacillus gasseri)に着目し、至適培地の開発や乳中における生育性改善、ヨーグルトへの利用性、ガセリ菌が生産する抗菌ペプチド(ガセリシン)について研究をしてきました。
最近、抗生物質耐性菌は大きな社会問題になっており、近未来には人類への大きな脅威となることが予測されています。
乳酸菌由来の安全と考えられるガセリシンを用いて、近未来に役立つ効果の高い抗菌剤の開発を目指しています。
当研究室の就職先は乳業メーカーを含む食品会社が多く、「乳と乳酸菌」を修学して就職したいという方は是非入室してください。