教員紹介
新町 文絵 教授
SHINMACHI Fumie
主な担当科目
- 植物生理生態学
- 植物組織細胞培養論
- 機能性農作物論
- 園芸学実験・実習
水野 真二 准教授
MIZUNO Shinji
主な担当科目
- 家庭園芸論
- 都市農業論
- 園芸学実験・実習
教員紹介
新町 文絵 教授
SHINMACHI Fumie
主な担当科目
水野 真二 准教授
MIZUNO Shinji
主な担当科目
研究内容
野菜や果物には体に良い成分がどのくらい含まれているの?作物のかたちや味はどんな遺伝子が決めているの?「都市と園芸研究室」では、くらしと身近な園芸作物のふしぎについて研究しています。当研究室で管理している果樹園(90a)と野菜畑(30a)では、ブルーベリーやキウイフルーツなど約20品目の果物と、トマト、メロン、カボチャなど年間30品目以上の野菜を栽培しており、これらを研究の材料として利用しています。主な研究テーマは以下のとおりです。
色の濃い野菜や果物に含まれるカロテノイドやアントシアニンなど、体に良いとされる色素の分析を行っています。高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いて、成分の品種間差異や、貯蔵後・調理後の分子組成の変化を調べています。
メロンやキュウリなどウリ科野菜の巻きひげは、周囲のものにからみつくため、栽培管理作業の妨げになることがあります。そこで、巻きひげを作る遺伝子を明らかにし、その働きを抑えることで、作業がスムーズにできる省力品種の育成を目指しています。また、アブラナ科野菜の食味や開花期を決める遺伝子の研究も行っています。
植物は、根から無機元素を吸収して、糖やアミノ酸、脂質、ビタミンなどの有機物を合成することができます。植物の必須元素のひとつであるイオウ(S)は、硫酸イオンの形で根から吸収された後、タンパク質やビタミン、グリコシノレートなど様々なイオウ化合物に合成されます。その中には重金属耐性に寄与するタンパク質などもあり、イオウ代謝経路が重金属処理によって活性化されることから、植物は必要に応じて、吸収や代謝を制御していると考えられます。植物によるイオウ吸収と体内代謝の制御がどのように行われているかを明らかにし、美味しくて健康に良い作物の選抜や育成に寄与することを目指します。
環境変化等により生育数が減少している植物があり、その保全には生育環境を整えることが必要ですが、自然増殖に任せた復元では長い時間がかかることが予想されます。そこで、植物組織培養を利用して増殖させることができれば、生育に適した条件の検討も含めて生態系の復元を早めること、また自生個体に由来する増殖であれば遺伝的にも保全された形での生態系の復元が可能になると考え、組織培養技術を利用した稀少植物の培養にも取り組んでいきます。