実験には、研究室にあるHPLC、UPLC/QTOF-MS、リサイクルLC、TLC、CC、GC-FID、GC-MSなどの分離分析機器、分光光度計、分光蛍光光度計、原子吸光光度計、FT-IR、測色色差計などの光学分析機器、その他にもトランスイルミネーター、蛍光顕微鏡、セミミクロ天秤、水分計や総合研究所にあるLC-MS/MS、NMR、におい嗅ぎGC-MS、におい識別装置、マルチ発光プレートリーダーなどを使います。ここでは、よく利用する機器の一部を紹介します。
超高速液体クロマトグラフ- 四重極飛行時間型質量分析計(UPLC/QTOF-MS) さまざまな成分を高速液体クロマトグラフィー(HPLC)よりも高圧下で短時間に分離できます。紫外可視(UV)検出器と蛍光検出器が接続されているため、紫外・可視光を吸収する物質や、蛍光をもった物質を分析することが出来ます。また、四重極飛行時間型質量分析計(QTOF-MS)も接続されており、単離した化合物の精密質量分析や高分解能なMS/MS分析による化学構造の未知な化合物の決定等に利用します。
高速液体クロマトグラフシステム(HPLC) 成分を分離・分析するシステムです。ダイオードアレイ(PDA)検出器、UV検出器、蛍光検出器、蒸発光散乱検出器(ELSD)、示差屈折率検出器(RI)などのさまざまな検出器が接続されているものがありますので、研究の目的に応じて使い分けます。
液体クロマトグラフ-三連四重極型質量分析計(LC-MS/MS) 試料中成分の分子量や構造情報を調べるときに利用します。また、選択的反応モニタリング法(SRMやMRM)で特定の成分を高感度に分析することができます。総合研究所にある機器ですが、研究室ではよく使う機器です。
原子吸光光度計 無機物質・ミネラルを分析するときに使用するフレーム型の原子吸光光度計です。学生実験(水の硬度分析)のときにも利用します。
核磁気共鳴分光計(NMR) 単離した化合物の構造を決定するときに使います。また、定量NMRの測定にも利用します。総合研究所にある機器ですが、研究室ではよく使う機器です。
ミクロ天秤 研究室には、0.01g、0.0001g(0.1 mg)、0.00001g(0.01 mg)、0.000001g(0.001 mg)が測定できる天秤があります。目的に応じて使い分けます。
ガスクロマトグラフ-質量分析計(GC-MS) 揮発性成分を分離・分析するシステムです。香気成分の分析などに使用します。質量分析計により成分の構造情報や選択的な高感度分析が可能です。
におい嗅ぎGC-MS カラム出口を分岐し、分離した成分の一方は質量分析計で構造解析に、もう一方でヒトの嗅覚によりにおいを嗅ぐことができます。多機能試料導入装置により、様々な試料注入法が可能です。総合研究所にある機器ですが、研究室ではよく使う機器です。
におい識別装置 においをセンサーが評価する装置です。客観的な評価が可能であり、においの質の変化や強弱を数値で表すことが出来ます。総合研究所にある機器ですが、研究室ではよく使う機器です。