本研究室に所属する学部生で6年の米田伊吹さんが筆頭著者として執筆した論文が、米国実験動物学会誌 Journal of the American Association for Laboratory Animal Science (JAALAS)に掲載されました。
JAALAS は実験動物学分野において高い権威を持つ歴史ある国際学術誌であり、米国内のみならず世界各国から最先端の研究成果が投稿される由緒ある雑誌です。 実験動物を用いた基礎医学・前臨床研究の発展に大きく貢献しており、本誌への掲載は研究の質と学術的価値が国際的に認められたことを示しています。
今回の研究において米田さんは、共同研究機関である国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 霊長類医科学研究センターの揚山直英主任研究員らと協力し、ヒトや動物において稀な心疾患である右室二腔症(Double-Chambered Right Ventricle: DCRV)およびそれに類似した症例について詳細な病態解析を行いました。
右室二腔症は、右室流出路に異常な筋束が形成されることにより右心室が二つの区画に分かれる先天性心疾患であり、サル類における報告は国内外を通じてこれまで存在しませんでした。
さらに、本研究で取り上げられた症例の中には、後天的に右室二腔症と類似した病態(血栓形成による右室流出路狭窄)が生じた例も含まれており、このような病態が報告されたのは本論文が世界初となります。
特に、サル類はヒトに最も近い実験動物モデルの一つであるため、本研究成果は基礎医学・比較医学・臨床応用のいずれにおいても高い価値を持ちます。
また、希少疾患の病態解明という困難なテーマに対し、若手研究者である米田さんが主体的に取り組み、国際誌に成果を発表したことは、当研究室にとっても大きな成果であり、今後の研究活動のさらなる発展が期待されます。
掲載誌名:Journal of the American Association for Laboratory Animal Science
論文タイトル:Double-chambered right ventricle and intraventricular thrombosis mimicking double-chambered right ventricle in cynomolgus monkeys (Macaca fascicularis)
オンライン掲載日:2025年7月4日(現地時間)
DOI:10.30802/AALAS-JAALAS-25-005



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