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アジサイのゲノム解読により、八重咲き性遺伝子を明らかにしました

生命農学科の奈島賢児専任講師・東未来助教が、共同研究機関とともに、
アジサイのゲノム解読を行い、八重咲き性の遺伝子を特定しました。

 

アジサイは、日本に自生するガクアジサイから改良された園芸品種で、萼(がく)が大きく 発達した飾り花(装飾花)が特徴的です。5~7 月に開 花時期を迎え、日持ちのするアジサイは、近年、母の日ギフトとしての需要も高まっており、新品種の開発が行われています。
花弁状のがくが多い八重咲きのアジサイは、高い観賞価値を有することから、重要な新品種育成のターゲットとなっています。しかし、これまでにアジサイのゲノム解読は世界で行われておらず、八重咲き性の研究も十分に進められてはいませんでした。

 

 

 

本成果は、アジサイのゲノム解読を世界で初めて行ったものです。

また、解読されたゲノム情報を利用し、八重咲き性の遺伝子を特定しました。アジサイの‘隅田の花火’と‘城ケ崎’という八重咲きの品種が知られていますが、この2つの品種では八重咲きの遺伝子が異なること、‘隅田の花火’の八重咲き性は、LEAFYという、花器官の形成に関わる遺伝子の変異によりできたものと推定されました。この成果により、今後のアジサイの魅力的な新品種育成が加速すると期待されます。

 

 

 

奈島賢児専任講師・東未来助教は、研究の取りまとめと八重咲き性をもたらす遺伝子の解析を担当しました。
詳しくは、かずさDNA研究所のプレスリリース(https://www.kazusa.or.jp/news/200619/)をご覧ください。

2020年6月23日

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