生命農学科の魅力と取組みを発信
生命農学科通信 vol. 47「生命農学科の研究紹介~イチゴの香り~」
生命農学科は、生物資源科学部の中で最も歴史の長い学科です(1943年に農学科として発足)。
植物資源科学科の時代を経て、2015年に現在の生命農学科となり、最新の農学にフィットしたカリキュラムに一新されました。
近年では、国立大学や海外の大学で最先端の農学研究を実践してきた30代の若手教員を多く招聘し、当学科は研究・教育両面でホットな時期を迎えています!!
そこで、生命農学科の若手教員を中心として、研究内容の紹介をしていきたいと思います!
研究紹介
上吉原 裕亮 園芸科学研究室
日本大学生物資源科学部卒業
名古屋大学生命農学研究科博士課程
フロリダ大学博士研究員
日本大学生物資源科学部 専任講師(現職)
国内イチゴ品種の“香り”を探る
イチゴが旬の季節となりましたね。
イチゴの本来の旬は4月頃ですが、日本ではハウス栽培を利用して12月~3月まで、市場に彩ります。近年、日本では品種改良によりさまざまな新品種が生み出されています。どの品種も美味しいのは間違いないですが、実は品種によって“香り”が全く異なっています。それらの中には、特徴的な“香り”を持つものもあります。たとえば、桃の香りがする‘桃薫’という品種。
この品種では、実際に桃に含まれるγ-デカラクトンという香り成分がつくられており、一般的な品種には含まれていません。
イチゴの食味は甘味・酸味だけでなく、香りの影響を強く受けます。私達の研究グループは、イチゴの香り成分の合成メカニズムや、品種ごとに“香り”が違う理由について、分子レベルで解明しようと試みています。こうした学術的知見が、将来、より香り豊かな美味しいイチゴ品種の開発につながっていきます。
☆生命農学科公式HP
http://hp.brs.nihon-u.ac.jp/~
☆生命農学科 公式Instgram
https://www.instagram.com/
2021年2月23日