学内では梅の花が咲いています。(実は桜も咲き始めてます)
梅といえば梅干しや梅酒、梅ジュースなど、いろいろな加工品がありますね。でも生の梅を食べる習慣はありませんよね。
それは梅にはアミグダリンという青酸配糖体(シアン化合物)が含まれているからです。
アミグダリンはそれそのものが毒になるわけでなく、分解されることで効果を示すプロドラッグの一種です。アミグダリンが加水分解されることでシアン化水素を発生します。
シアン化水素は細胞内のチトクロムc内の鉄イオンと反応し、ミトコンドリアの電子伝達系を阻害します。そのため好気呼吸が行えず、嫌気呼吸を行うために乳酸が溜まり、乳酸アシドーシスを起こしたり、ATP不足によるさまざまな機能不全を引き起こします。
私たちが中心に研究している循環器はエネルギーを大量に消費する器官です。同様に脳などもエネルギーを必要とするため、こうしたシアン化合物などを培養細胞などに用いて機能を抑制する実験なども行われています。
日々の景色にも多くの研究の種が残されているんです。




