抄読会 Journal club

当研究室における抄読会の目的

当研究室では、週に一度「抄読会(ジャーナルクラブ)」を実施しています。
この会では、学生が各自の研究テーマに沿って主体的に選んだ最新の英語論文を紹介し、全員で討論します。本活動の目的は、科学情報を的確かつ批判的に読み解き、自身の研究課題を探求する能力を養うことです。
最新の英語論文を読み解く力は研究のみならず、将来、獣医師としてどの分野に進んでも共通して必要となる重要なスキルです。

論文名: Nuclear Envelope Alterations in Myotonic Dystrophy Type 1 Patient-Derived Fibroblasts

発表日 2025年10月23日
雑誌:International Journal of Molecular Sciences. 2022; 23(1):522.
発表者コメント:5年生
こちらの論文は核膜構造異常や核損傷がDM1病態の主な要因となることを示しており、私の現在の研究で見ていた、「中心核筋線維が再生に関係しない可能性」を、中心核は再生ではなく核異常の結果として出ている可能性という、新しい見方ができるのではないかと思い選びました。

論文名:Peptide-Conjugated Phosphorodiamidate Morpholino Oligomers for In Situ Live-Cell Molecular Imaging of Dengue Virus Replication

発表日 2025年10月16日
雑誌情報:International Journal of Molecular Sciences, 2020: 21(23), 9260.
発表者コメント:5年生
前期に読んだPPMOの細胞局在に関連した論文があり、それを読みたいと考えてます。

論文名: Reduction of Off‐Target Effects of Gapmer Antisense Oligonucleotides by Oligonucleotide Extension

発表日 2025年10月9日
雑誌情報: Molecular Diagnosis & Therapy (2022) 26:117-127
発表者コメント:5年生
オリゴヌクレオチドを伸長することによるオフターゲット効果の減少についての論文です。前回の選定でも候補に入れていましたが、内容が大切な情報だと考えたので今回第一候補にしました。

論文名:Aberrant splicing exonizes C9orf72 repeat expansion in ALS/FTD.

発表日 2025年10月2日
雑誌情報: Nature Neuroscience (2025) volume 28, pages 2034-2043
発表者コメント:5年生
この論文は2025年私が読んだものに関連した論文になっています。この研究では異常スプライシングが毒性DPRの産生に間接的に関与していて、DM1において最も特徴的なスプライシング異常が翻訳などに間接的に働きかけることで毒性獲得を行っている可能性も示唆されるものになっております。また、論文中でRNA-seqおよびリピート部分を特異的にRNA-seqを行う新しい手法を行っているため、今後の自分の実験に行かせる可能性があるためこの論文を選びました。