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2025.01.09 学会発表
2024年度日本建築学会大会 2024年8月28日
この発表は、住まいを単なるモノとして、あるいは人間と空間との関係のみから見ていた従来の捉え方とは違って、「多自然主義」の観点から理解しようと試みたものです。つまり、微生物、植物、動物、人間、神々、モノといった住まいを構成する各要素の関係のなかで、住まいを位置付け直そうとしました。
ご存知のように、漢字は中国発祥の表意文字です。一方、多様な自然環境や民族文化・社会の影響を受けて形成されてきた中国各地の伝統的な住まいの呼称も、漢字で表現されています。
そのため、呼称の漢字から住まいに込められた意味を読み取ることができるのです。この意味をもとに、中国の伝統的な住まいを多自然主義の観点から再分類した点に本発表の独創性があります。
【先生からの一言】
沈葉心さんが昨年度、私たちの研究室(生物環境工学科 建築・地域共生デザイン研究室 / 国際共生学科 空間文化研究室)でおこなった卒業研究をもとにした発表です。発表時もその後に参加した研究会でも、他大学の教員や大学院生からたくさんの質問やコメントをいただきました。そして、沈さんの人脈も多様な分野へと広がっていきました。これらはすべて沈さんの財産となり、今後の研究にもつながっていくでしょう。(国際共生学科 栗原伸治)
指導教員 国際共生学科 栗原伸治
国際共生学科URLはこちら: 国際共生学科