GRADUATE SCHOOL
獣医学研究科 獣医学専攻
国内有数のレベルを誇る付属動物病院を活用し、国際的なレベルで実力を発揮できる研究者や高度な専門技術者を育成します。
専攻主任から
Practice(医療実践)-based ResearchとEvidence(科学的根拠)-based Research:これらは獣医学領域における研究の根幹をなすものです。
本大学院の最大の特徴は、総合大学の利点を最大限に生かし、これら2つの研究の実践に必要不可欠な「付属動物病院」と「研究機器施設」を有機的に機能させている点にあります。これにより、獣医臨床研究、そして獣医基礎・応用研究を高い次元で展開しています。
■Practice-based Researchの展開:「臨床の最前線から、獣医療の限界を突破する」
現在、獣医療に対するニーズは高度化・多様化の一途を辿っています。本学付属動物病院は、北米外にある大学付属動物病院としては初めて、アメリカ動物病院協会 (American Animal Hospital Association;AAHA) による国際認証を受けた大学病院で、様々な症例が全国から集まる最高峰の臨床現場となっています。日々の診療から生まれる「問い」を科学的に解析し、再び現場へと還元しています。
iPS細胞を用いた再生医療は、従来の研究室の中の技術から、今や現場へ社会実装されるフェーズへと移行してきました。本学大学院では、他機関に先駆けて、いち早く組織的に、この技術の動物医療現場への実践に取り組み、臨床応用研究を展開しています。このような最先端技術の開発に挑む熱意ある大学院生の挑戦を私たちは全力で応援します。
■Evidence-based Researchの展開:「「動物」「人」「環境」の健康を支える研究者の育成を目指して」
現在、世界は新たな感染症の脅威に直面しています。近年大きな問題となっている新型コロナウイルス感染症やハンタウイルス感染症は、いずれも野生動物に分布していたウイルスが、地球環境の変化に伴い人に伝播したものです。動物と人、そして環境の健康を一体として捉える「One Health(ワンヘルス)」の理念が、これまで以上に重要視されています。
One Healthに係る研究には多角的な視野が求められ、異分野間の密な連携が不可欠です。本学大学院獣医学研究科は、キャンパス内の他分野の農学系をはじめとする他分野のスペシャリストと積極的に共同研究を行う環境が整っており、これは本学ならではの大きなアドバンテージとなっています。
情熱を持った皆さんが、本学での学びを通じて、より良い未来をデザインする先駆者となることを願っています。
獣医学専攻 本専攻の構成
本研究科の教育・研究領域は「獣医比較形態学分野(獣医解剖学、獣医病理学)」「獣医比較機能学分野(獣医生理学、獣医生化学、獣医薬理学)」「獣医感染制御学分野(医動物学、獣医微生物学、獣医伝染病学、実験動物学)」「獣医疾病予防学分野(獣医衛生学、魚病学、獣医公衆衛生学)」「獣医病態制御学分野(獣医外科学、獣医臨床繁殖学、獣医内科学)」「獣医病態情報学分野(獣医臨床病理学、獣医放射線学)」の6つの分野から構成されています。各分野に「特別講義」「特別演習」「特別研究」がそれぞれ科目として設定され、大学院生は講義だけでなく演習・研究を通じて実践的に学ぶことができます。これらの正規カリキュラムとは別に、「日本大学獣医学会」や、「サイエンスカフェ」といった企画において大学院生は積極的に自身の研究成果について発表し、異分野研究者間で自由闊達なディスカッションを行う場を提供しています。
湘南キャンパス内にある付属動物病院「ANMEC(Animal Medical Center)」や動物医科学研究センターを活用して、高度な専門知識と実践的な技術を習得します。ANMECの医療設備は、MRI(核磁気共鳴断層撮影装置)やCT(コンピュータ断層撮影装置)など最新鋭の画像システムを備え、国内でも有数の研究レベルにあり、きわめて充実した臨床教育研究システムを誇っています。
教育研究上の目的
■ 博士課程
臨床系は、主として動物病院及び医科学を活用し、そこに保有するMRI、X線 CT、放射線治療器など最先端の医療機器を用いて、高度の医療技術と知識を持った獣医療専門家を育成する。応用系は、動物医科学研究センタ-を主な教育研究の場として、感染症の診断・メカニズムの解明や疾病制御・予防に関する最新の知識の教授と高度な技術の習得によって、専門性を有した応用獣医学と臨床獣医学に貢献できる人材を育成する。基礎系においては生命科学に関する質の高い基礎研究の指導を通して能力の高い人材を養成する。
獣医学専攻 教員一覧
獣医比較形態学分野
五味浩司教授
1.動物神経膠細胞に関する研究
2.遺伝子改変動物を用いた神経-内分泌機能に関する研究
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渋谷久教授
1.動物腫瘍および遺伝病の分子病理学的研究
2.動物腫瘍の診断学的免疫組織化学の研究
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近藤広孝准教授
1.エキゾチックペットの腫瘍性疾患に関する病理学的研究
2.犬や猫の病理組織診断に関する研究
3.獣医学領域における法医病理学的研究
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安井禎教授
1.動物の外分泌腺に関する分子解剖学的研究
2.動物の内分泌細胞に関する組織細胞化学的研究
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獣医比較機能学分野
鯉江洋教授
1.動物の心機能および心疾患に関する病態生理学的研究
2.鯨類における生理機能に関する研究
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山﨑純教授
1.イオン輸送体の生理活性と発現に対する薬物制御
2.TRPチャネルの正常上皮細胞やがん細胞における機能的意義と薬物制御
3.皮膚や粘膜の恒常性維持に関与する上皮・結合組織の相互作用
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岡林堅教授
1.糖代謝の調節機構に関する研究
2.外分泌の調節機構に関する研究
3.病原真菌の代謝調節に関する研究
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成田貴則准教授
1.唾液腺における外分泌機構に関する研究
2.イヌの腫瘍細胞における糖代謝に関する研究
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獣医感染制御学分野
小川健司教授
1.逆化学遺伝学的手法を用いたウイルス複製機構の研究
2.病原性ウイルスの複製を選択的に阻害する化合物の探索
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松本淳教授
1.寄生虫の増殖および病原性発現機構と宿主応答
2.人獣共通寄生虫症の疫学
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越後谷裕介准教授
1.核酸医薬に関する研究
2.モデル動物を用いた遺伝性筋疾患に関する研究
3.ウイルスRNAを標的とする治療薬の研究開発
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小熊圭祐教授
1.猫伝染性腹膜炎ウイルスの病原性判定に関する解析
2.牛白血病の診断法の開発
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獣医疾病予防学分野
伊藤琢也教授
1.イルカにおける生体防御機構の解明
2.野生動物および家畜狂犬病の分子疫学
3.哺乳類の生体防御機構の比較免疫学的解析
4.動物由来新規細胞株の樹立
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壁谷英則教授
1.野生動物における志賀毒素産生大腸菌(STEC)Campylobacter, Arcobacterの疫学的研究と分離株の病原性解析
2.野生鳥獣肉処理施設における衛生管理手法の確立
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橋本統教授
1.オルガノカインによるエネルギー代謝調節に関する研究
2.エネルギー代謝の関する疾患モデル動物の開発
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森友忠昭特任教授
1.魚類造血機構の解明
2.魚類T細胞亜集団の同定
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片倉文彦准教授
1.魚病ワクチン開発に向けた魚類免疫機構の解明
2.脊椎動物の造血機構に関する研究
3.魚類および哺乳類の生体防御機構の比較免疫学的解析
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佐藤真伍准教授
1.野生動物とその外部寄生虫における病原性Bartonella 菌の分子疫学的研究
2.Macaca属のサルに分布するBartonella 菌の病原性に関する研究
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獣医病態制御学分野
浅野和之教授
1.犬および猫における軟部組織外科に関する研究
2.犬および猫における腫瘍疾患に関する研究
3.犬および猫における低侵襲治療法に関する研究
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枝村一弥教授
1.整形外科疾患および神経疾患領域の再生医療
2.リハビリテーションの効果に関する科学的検証
3.関節および脊柱における新規手術の開発
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大滝忠利教授
1.乳牛のルーメン内環境と繁殖機能に関する研究
2.乳牛の周産期疾病の予防と繁殖能力向上に関する研究
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北川勝人教授
1.小動物神経疾患に関する研究
2.脊髄疾患における電気生理学検査に関する研究
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坂井学教授
1.犬猫の肝胆膵疾患に関する研究
2.犬の門脈圧亢進症に関する研究
3.小動物における腹腔鏡の応用
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堀北哲也特任教授
1.産業動物の生産獣医療に関わる臨床研究
2.臨床疫学に関する研究
3.獣医療におけるコミュニケーションに関わる研究
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山谷吉樹教授
1.呼吸器疾患動物の診断・治療法の改良開発
2.生活環境影響・呼吸機能解析・バイオマーカーの探索
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亘敏広特任教授
1.犬、猫の止血凝固異常症に関する研究
2.犬、猫における免疫介在性疾患に関する研究
3.犬、猫の造血器疾患に関する研究
4.動物に対する内視鏡検査の応用に関する研究
5.犬、猫の消化器疾患に関する研究
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獣医病態情報学分野
中山智宏教授
1.放射線治療における増感剤に関する研究
2.MRIやCTなどを用いた画像診断に関する研究
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丸山治彦准教授
1.動物の血栓止血異常症に関する研究
2.動物の血液疾患に関する研究
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