研究テーマ

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遺伝性筋疾患モデルマウスを用いた病態研究

遺伝性疾患は医学・獣医学において難治性疾患として大きな問題となっています。特に、骨格筋障害を主徴する筋ジストロフィーは、生体最大の器官である骨格筋が障害され、致死的な経過を取るにもかかわらず、現在有効な治療法がなく、病態についても不明な点が多く残されています。
当研究室では筋ジストロフィー治療法の開発に貢献するため、モデルマウスを用いて、加齢に伴う筋ジストロフィーの病態研究を進めています。また、実験動物学的手法を用いて、より詳細な病態解析と治療研究に活用できる新しい筋ジストロフィーモデルマウスの作製や、病態を知るための新規バイオマーカーの開発にも取り組んでいます。

【注】自宅でげっ歯類を飼っている方は感染症予防のため本研究には参加できません。

ウイルスRNAを標的とする核酸医薬の開発

近年、RNAを標的とする「核酸医薬」が次世代医薬品として注目を集めています。核酸医薬は、従来の医薬品ではできなかった「RNA」を治療標的とすることができ、これまで治療困難であった疾患に対する画期的な創薬手段となることが期待されています。
当研究室ではこれまで培ってきた遺伝性疾患に対する核酸医薬の研究成果を活用して、ウイルス疾患に対する核酸医薬の開発とその作用メカニズムに関する研究プロジェクトを独自に展開しています。最近では本邦の名を冠し、アジア全域で問題となっている日本脳炎ウイルスに対するRNA分解型の核酸医薬の有効性を世界で初めて報告しています。日本脳炎ウイルスと様々な細胞モデルを活用して、ウイルス治療薬としての核酸医薬の可能性を追究しています