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2012/03/05

平成23年度「生物資源科学フィールド実習」冬の水上演習林実施報告

実施に関する趣旨:

 2m近い積雪の森林内を歩き、演習林樹木冬芽の観察、動物痕跡調査や赤外線カメラによる動物撮影体験、積雪断面の調査、スノーシューイングやクロスカントリースキーイングの体験、雪上の自炊体験をすることで,学びの糸口をつかむ。これらを少人数でグループにて行動し、GPSを操作し、行動記録をつけ、最終日に観察や体験の成果報告を行う、フィールド調査を体験した。

フィールド名(実習を実施する場所)

玉原・水上演習林

参加者

総勢47名;学生35名、教職員9名(櫻井教授、堀江教授、小島教授、葉山准教授、瀧澤専任講師、佐藤専任講師、垂水技手、海老原技手、後藤技手)、実習助手1名 補助学生2名

実習実施期間等:

@ 実習期間:平成23年2月20日(月)〜平成22年2月23日(木)の4日間
A 集合時間:2月20日(月)07:30 バスにて水上実習所へ 12:20到着
B 解散時間:2月23日(木)11:40 バスにて水上実習所出発 15:45大学到着

実習日程 実習内容等:

1日目(午後): 抜けるような青空の水上演習林においてスノーシュー歩行練習、動物撮影用赤外線カメラの設置を行った。夕食後、冬芽観察、鳥類観察、GPSなどの講義を受けた。
2日目(午前): 快晴の玉原にてクロスカントリースキーイングを行った。雪質も良く、大いに楽しめた。また、冬芽および動物痕跡の観察、雪山の自炊などを体験した。
2日目(午後): 快晴の玉原におけるクロスカントリースキーイングを堪能した。夕食前にGPSを用いた行動を記録し、夕食後、雪山での安全確保、木登り方法などの講義を行った。
3日目(午前): 快晴の水上演習林にてスノーシューイングによる動物痕跡や冬芽の観察、赤外線カメラの回収、積雪断面の調査、雪上の薪を用いた炊飯などを体験した。
3日目(午後): 快晴の演習林にて職員による伐倒を見学し、チェーンソーによる玉切、鉛筆づくり、木登りなど体験した。夕食後、班ごとに発表内容の検討などを行った。
4日目(午前): 観察・体験成果の発表会、パワーポイントを用いた5〜6人一班による観察・体験成果発表会を行った。

実習内容と所見:

 野外行動日の全日程を通して好天候かつ良質の積雪に恵まれ、雪山の歩行やスキーイングを無事に行うことができた。全体として怪我や病気も出ずに満足度の高い実習を提供できた。宿泊棟は1階に女子トイレが新設され利便性が増した。食事は暖かくボールにてサラダが出され好評だった。アンケートでは食事に揚げ物が多すぎて食べきれないという声もあった。部屋がかび臭い、コンセントが少ないなどの意見もあった。今後本実習をさらに充実させるためには、宿泊施設をもっと整備すべきなどの意見もあった。今後の課題としたい。

実習の様子:写真参照


写真1.水上実習所玄関前

写真2.演習林へのアプローチ

写真3.ナイトセミナー

写真4.玉原スノートレッキング

写真5.初めて味わう雪山での昼食

写真6.雪に埋もれる演習林山小屋

写真7.演習林最高峰登頂

写真8.しり制動による下山も体感