演習林情報

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ニュース


2016/01/19

八雲演習林で木育教室「木のふれあい祭り」を開催

 森林利用学研究室の3人の学生が、1月9日に2回目の「木のふれあい祭り」を計画し実施しました。木のカレンダーと時計の制作を行いました。こどもたちは各々用意された材料を手に試行錯誤しながら制作を楽しみました。
 今後もこのような具体的な活動を実施し、域学連携を盛り上げたいと思います。(八雲演習林)


子どもたちとのふれあいの様子は地元新聞に紹介されました(平成28年1月15日(金)北海道新聞朝刊)


2015/11/18

八雲演習林で「木のふれあい祭り」開催

 森林利用学研究室学生ら7名は、11月14日(日)に、これまでお世話になった八雲町のために、何かできないかと考え、「木のふれあい祭り」を計画し実施しました。子ども達やその親御さんを対象に木工体験やバウムクーヘン作りを楽しみました。
 当日は、約30人の方々が来て下さり、みんなで真剣にまた楽しく活動することができました。学生自らが、企画し、地元八雲町や森林組合の方々にもサポートしていただき盛会裏に終了することができました。八雲町の方々との絆がより一層深まったイベントでした。
 今後もこのような具体的な活動を実施し、域学連携を盛り上げたいと思います。以下に当日の模様を写真で紹介します。(八雲演習林)



参加者は、広い小学校の講堂でリース、森のフクロウ、どんぐりトトロ作りなどにチャレンジしました


音楽教室では幼児向け木製品とのふれあいを展開、最後は校庭でバウムクーヘン作りに挑戦しました

子どもたちとのふれあいの様子は地元新聞に紹介されました(平成27年11月19日(木)北海道新聞朝刊)


2015/11/11

八雲演習林実習所を拠点に「生物資源科学フィールド実習(八雲)」が実施されました

 「生物資源科学フィールド実習(八雲)− 海・里・山 連関 −」は、2015年10月31日(土)から11月3日(火)までの間、晩秋の八雲演習林を拠点に、天候にも恵まれ、北海道八雲町並びに南茅部町で実施されました。「森は海の恋人」と言われますが、それは上流の豊かな森林が豊饒な漁場を作ることから生まれた言葉です。森・川・里・海の連関を学ぶこの実習は、農林漁業関連の諸施設の見学並びに調査・体験を中心に実施されました。地元八雲町役場をはじめ、森林組合、漁業組合など多くの専門家から支援を受けて全域にわたり実施されました。以下にその概要を写真で紹介します。

主たる実習内容は以下のとおり

・八雲演習林実習所にて開校式
・間伐作業現場見学
・山越郡森林組合東野製材工場見学
・演習林内に野生動物自走撮影カメラ設置
・八雲演習林周辺の野生動物観察ライトセンサス
・立岩活性化施設にてアイスクリーム作り体験
・平野牧場見学並びに搾乳・授乳体験
・熊石地区アワビ養殖場見学
・海洋深層水による製塩工場見学
・鮭利用加工実習(いくら調理)
・鮭鍋・チャンチャン・焼肉交流会
・鉛川鮭捕獲場及び鮭孵化場見学並びにうらい清掃
・鉛川バイオサイクル施設見学
・関連の講義・カメラ撮影結果観察
・南茅部地区コンブ養殖の歴史、現状と課題解説、その後施設見学(昆布出汁試飲)



(左)山越郡森林組合東野製材工場見学 (右)野生動物観察用の自動撮影カメラの設置


(左)平野牧場にて搾乳と授乳体験 (右)実習所中庭に作設した星座観測用ウッドデッキ


(左)海洋深層水を使用するエゾアワビ稚貝養生 (右)3年物の養殖アワビは500円で売買される


(左)海洋深層水を使用する製塩工程の見学 (右)製塩費用の半分を占める燃料代は石油ボイラー


(左)熊石歴史記念館前で記念撮影 (右)町有林資源量の概況説明と林業機械作業体験


(左)鮭利用加工実習によりイクラ調理に挑戦 (右)鮭鍋・チャンチャン焼・焼肉での交流会


(左)遡上する鮭を捕獲するトラップ (右)毎年10万尾の鮭が捕獲され孵化場へ運ばれる


(左)鮭から3000個の採卵と処理作業工程見学 (右)採卵後の鮭はフレーク等に加工利用


(左)鮭誕橋うらい清掃体験 (右)うらい清掃時に水面下で鮭つかみ


立岩活性化施設でアイスクリーム作り体験(砂糖40g・牛乳130CC・生クリーム70CC ・塩お玉1杯・氷少々)


(左)マコンブ養殖技術発展等の組合員による講義 (右)培養中のマコンブ種苗糸(コンブの幼体)の見学

事前に設置した自動撮影カメラによる八雲演習林内の野生動物撮影結果(左上:キタキツネ・中上:エゾシカ・右上:エゾウサギ・左下:ヒグマ・右下:背擦りするヒグマ)

地元新聞記事に掲載(11月6日北海道新聞朝刊)



2015/09/11

2015年度 生物資源科学フィールド゙実習 水上演習林実施報告

実習の概要

 本年度の水上演習林の夏のフィールド実習は9月1日から4日間実施されました。初日午後ならびに2日目に群馬県水上地域の森林生態を学び、本地域と大学の連携に関するシンポジウムならびにエクスカーションに参加しました。3日目は、尾瀬ヶ原のトレッキングを行い、温帯林から冷温帯へさらに亜高山帯へと移行する森林を間近に観察し、湿原生態系の構造や成り立ちについて理解を深めました。最終日は体験レポートの発表会を実施し、本実習で学んだことを再確認すると同時に今後の新たな問題点などを検討し、4日間の実習を無事終了しました。(演習林長)

実習の様子

■1日目(9月1日)
8時半 バスにてキャンパス出発 11時半 水上実習所到着
実習1:谷川岳エコハイキング 夕食後ナイトセミナー


(左)岸町長さんとともに谷川エコハイキングへ出発、一ノ倉沢コースは山岳ガイドとトレッキングに挑戦しました。
(右)谷川エコハイキングの天神平コースは標高1300メートル地帯の高山植物と樹木観察を行いました。

■2日目(9月2日)
実習2:水上演習林の森林生態説明および野生動物観察用赤外線自動撮影カメラの設置
実習3:シンポジウム 全国農村サミットin 群馬県みなかみ町への参加 実習4:交流会への参加 交流会後星座観察会


全国農村サミット 2015 in 群馬県みなかみ町のテーマは「域学連携と教育―利根川源流域の地域資源の活用と農林業・観光産業の振興」でした。
(左)シンポジウム会場のみなかみ町カルチャーセンターに参加した学生。
(右)町長、学部長、町議会議長、一般町民のみなさん。

地元新聞に取り上げられた全国農村サミット2015inみなかみ町シンポジウムの様子。


場所を本学部 水上演習林実習所へ写し、シンポジウム後の懇親会が盛大に開催されました。岸町長、議会議長、教育長をはじめ、多くの町民の方々もお見えになり、実習学生、学部スタッフと懇親を深めました。

■3日目(9月3日)
実習5:尾瀬の自然、植物・動物の講義と観察 野外炊飯 
実習6:観て聴いて体験する尾瀬ヶ原のトレッキング 夕食後成果発表会準備


(左)実習3日目は快晴の尾瀬トレッキングへ、出発前の鳩待峠(1599m)で記念撮影。
(右)標高1400mの尾瀬ヶ原トレッキング中の実習学生、後方は尾瀬 燧ヶ岳(2355m)。

■4日目(9月4日)
実習7:成果発表会ならびに自動撮影カメラ撮影内容の確認 昼食後バスにて帰路 16時15分キャンパス到着解散


(左)実習の最後は実習4日間の成果を報告しました。クイズ形式を挟んだグループ、時系列に要領よくまとめて報告したグループ、五感をベースに感じたことを取りまとめたグループ、地域の活性化への提言をまとめたグループなど実に多彩な報告をしてくれました。
(右)報告会終了後、実習所で用意していただいた昼食をとり、バスにて帰路につきました。

フィールド実習を振り返って

 今年の夏の水上演習林フィールド実習参加学生は、21名、引率教員4名 (阿部教授、丸山教授、藤崎専任講師、井上教授)、演習林職員3名、補助学生6名、合計34名でした。天候の心配される中スタートした夏の水上演習林でのフィールド実習でしたが、初日午後の谷川岳エコハイキング時に霧が視界を遮る場面はあったものの、徐々に天候は回復し、無事に4日間の実習を終了できました。今回の実習は、みなかみ町と連携した地域サミットへ参加する実習が加わり、幅広い視野で地域の自然や産業について考えるきっかけづくりの実習となったことでしょう。大自然に触れ、森林生態の新たな側面を学んだ体験は、今後の勉学にきっと役立つものと思います。


2015/08/31

2015年度 夏季演習林実習が無事終了

 2015年8月23日(日)〜28日(金)の6日間、森林資源科学科1年生を対象に学部が所有する八雲演習林で夏季演習林実習を実施しました。本実習は人気の高い選択科目の一つで、第1班は23〜26日、第2班は25〜28日の日程で合計75名の1年生が参加しました。旧大関小学校の取得を機に参加人数が倍増し、施設を宿舎として活用しているユニークな実習です。実習目的は北方林の森林生態と森林管理、さらには林業全体の流れを学ぶことですが、地元の方々との交流や北海道の大自然を肌で感じることも目的の一つです。今年は天候にも恵まれ、予定どおりにすべてのメニューをこなし、無事終了しました。ご協力いただいた関係者の皆様に感謝します。(演習林長 井上公基)

スケジュール概要

 1 日目:13:30 JR八雲駅集合
     開校式・町営育成牧場見学・木工品作成実習
 2 日目:苗畑管理実習(八雲産業梶j・演習林内の草刈り実習・昼食と釣り体験・森林の測量・間伐のための林分調査
     (渡島総合振興局東部森林室)
 3 日目:森林伐採現場の見学と作業体験(山越郡森林組合)・集成材工場(MHグルーラム)の見学
     パノラマ館にて昼食と休憩・分収造林講義・丸太地引競争・丸太切り競争・餅つき・地元関係者との交流会
     星座観察・道立噴火湾パノラマパーク・集成材工場見学・町立育成牧場見学
 4 日目:製材工場の見学・清掃・閉講式・12:00 JR八雲駅解散

実習の様子



(左)八雲実習所に到着後の開校式を済ませ、森林整備センターの講師による演習林の水源林造成事業ならびに北方林の森林生態に関する講義を熱心に聴く1年生
(右)八雲産業鰍ナの苗畑管理実習としてトドマツ4年生苗床の除草作業を体験します


(左)八雲演習林 山の神周辺の下刈り作業を体験しました
(右)八雲演習林140林班内46年生トドマツ林の資源量調査と間伐調査実習


(左)実習所より演習林を遠望 長閑な北海道の自然が目の前に広がります
(右)高性能林業機械による伐採作業現場見学と機械操作を体験します(全員が体験)


(左)実習途中に立ち寄った町営育成牧場(300ヘクタール)の展望台 噴火湾を一望できます
(右)森林で伐採された原木丸太が山越郡森林組合 東野工場で年間14,000m3の丸太が製材されます


(左)最終日出発前 2日間お世話になった温泉旅館「おぼこ荘」で記念写真
(右)閉会式後の解散場所 出会いと別れの場所 JR八雲駅(見送りは八雲町の職員など大勢)


(左)実習最終日にお世話になった八雲町長室にスタッフ全員でご挨拶(伊瀬副町長)
(右)八雲演習林の樹木を使用して田澤さん試作の「しげまる」ストラップです。樹種は、イチイ・カツラ・ナラ・ヤマザクラ・タモ・センの順です。仕上げはクルミの油を使用しています。許可を得て販売も検討中です。

報道関係資料

平成27年8月29日(土曜日) 北海道新聞 朝刊記事よりコピー