演習林情報

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2011/09/07

2011夏の水上演習林フィールド実習が無事終了しました。

 フィールド実習は、生物資源科学部の1年生に対し、生物と生命、自然環境と生産活動などの広い分野を対象に、ありのままの自然や生物、あるいは生産の場に直接触れる機会を持たせ、広く生物資源科学に対する勉強への興味を深めることを目的として、平成18年度より開講している実習です。今年の夏の水上演習林での実習は、9月1日から4日間の予定で実施されました。台風接近が心配され開催が危ぶまれましたが、雨天時のプログラム覚悟でのスタートとなりました。

 初日はバスの故障や高速道路の通行止め等のトラブルが続き、水上到着が3時間以上も遅れたため、午後の演習林内の観察や野生動物自動撮影装置の設置は中止せざるを得ませんでした。夕食後のナイトセミナーとして、内分泌攪乱物質に関する講義を実施しました。2日目も豪雨のため予定を変更し、群馬県自然史博物館の見学へと振り替えての実施となりました(写真1)。実習所に帰着後には天気図の作成法の実習、夕食後にはプレゼンテーション資料作成法の実習を行いました。 3日目も尾瀬国立公園での動植物や森林限界の観察まで中止せざるを得ず、代わりに演習林内の森林生態観察と樹木観察、チェーンソーの操作体験となりました(写真2)。実習所に帰着後、演習林内で採取した枝を用いた鉛筆の作成や、ネズミの食痕付きクルミのキーホルダーの作成を行いました(写真3)。午後はきのこの生態に関する講義と、きのこ標本の顕微鏡観察実習を実施しました(写真4)。4日目は観察したものは各自記録し、毎晩野帳やデータを整理し、最終日には班ごとに成果報告会を行い、実習のまとめをしました(写真5)。昼食後帰路につき、夕方全員無事に大学へもどりました。

 4日間ともに雨天となり予定が大幅に変更となった今年の実習でしたが、参加学生はそれぞれのプログラムに一生懸命に取り組み、十分成果の上がった実習となりました。関係された皆さんお疲れ様でした(写真6)。

【2011夏の演習林フィールド実習の内容】
 ・1日目:開校式、演習林の概要説明、ナイトセミナー
 ・2日目:群馬県立自然史博物館見学、天気図作成、プレゼンテーション資料作成方法
 ・3日目:演習林森林生態観察、木工クラフト、きのこ標本の観察,報告会用取りまとめ
 ・4日目:報告会、閉校式


写真1.自然史博物館内を見学

写真2.小雨の中でのチェーンソー操作

写真3.クルミのキーホルダー作成

写真4.きのこ標本の顕微鏡観察

写真5.ナイトセミナー後の実習のまとめ

写真6.水上実習所の前で集合写真