演習林情報

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2011/08/31

2011北方林実習が無事終了。

 2011年8月22日(月)〜25日(木)の4日間、森林資源科学科1年次を対象とした北方林実習を行いました。この実習は、地元の専門家の方々のご協力の下、日本大学八雲演習林を中心に亜寒帯林の森林の生態と管理に関する理論と実践を学ぶものです。今回の実習は、演習林を一望できる大関小学校(本年3月閉鎖)の校舎をお借りして初の実施となりました。補助学生等含めて41名の学生を3名の教員が引率した今回の実習は、天候に若干の不安はありましたが、無事にすべてのメニューをこなすことができました。

 初日は、森林農地整備センター札幌水源林整備事務所の方々による大学演習林の分収造林の概要についてご講義いただきました(写真1)。初日夕刻からの交流会は、地元町長を始め大勢の町民の皆様のご参加をいただき、実習でお世話になる講師の先生方、参加学生、教員合わせて総勢85名の参加者を得て盛大に行われました(写真2)。2日目の午前中は、渡島総合振興局東部森林室の方々による標準地法による林分測定や間伐保育作業の実践を体験しました(写真3)。午後は雨天のため、枝打ち作業体験を中止し、八雲町民センター内特設のエアピストルの疑似体験(写真4)に切り替えました。3日目は、下刈作業を実践し、「山の神」周辺の刈り払いを行いました(写真5)。昼食の合間には遊楽部川で釣り体験をし(写真6)、ヤマメを釣り上げました。午後は、高性能林業機械作業現場の見学と機械の操作を体験し、丸太生産の実際を体感しました(写真7)。その後、製材工場ならびに集成材工場を見学し、林業生産事業と林産事業との関連性を学びました(写真8)。一連の講義の最後に小学校体育館内で記念写真を撮りました(写真9)。実習最後の夜は、例年使用している温泉旅館「おぼこ荘」の露天風呂を味わいました。最終日は使用させていただいた大関小学校の清掃、機材等の片付けを行い、お昼過ぎに八雲駅にて全員無事解散しました。

 本実習は、以前開講されていた森林資源科学実習の一環として夏休み期間中に実施の北海道実習を一昨年より新たに北方林実習としてスタートさせたものです。本実習は、地元山越郡森林組合をはじめ八雲町、北海道渡島東部森づくりセンター、八雲産業株式会社、森林農地整備センター札幌水源林整備事務所の方々のご指導とご協力の下に、実施されます。地元との連携強化を図りながら、さらに充実した実習にしたいと考えます。支えて下さった多くの関係者の皆様に深甚なる謝意を表します。(演習林長)


写真1.大関小学校校舎内で実施

写真2.地域の方を含め85名参加の交流会

写真3.間伐作業の理論と実践

写真4.町民センターで雨天プログラム

写真5.下刈り作業の体験

写真6.遊楽部川で釣り体験

写真7.高性能林業機械作業による伐採現場で

写真8.木材が製品となる製材工場見学

写真9.森林管理に関する講義後の集合写真