平成23年8月18日〜20日の3日間、水上演習林および尾瀬などで、第35回理科実験セミナーが実施されました。本セミナーは、毎年行われている本学部博物館行事の一つで、主に高等学校・中学校・小学校理科教員向けに自然科学系の題材を用いた講義、実習を行うものです。 今回は、初日に水上演習林において自動撮影装置を用いた野生動物の観察ならびにCO2分析器を用いた森林における樹木などの呼吸量の測定に関する体験をしていただきました。ナイトセミナーでは、樹木のCO2を計る演習問題の実践を行いました。2日目は、7月末の大雨による土砂災害のため尾瀬入り口の鳩待峠へのルート変更こそありましたが、森林の垂直分布と高層湿原の観察について参加者自身の目と足で確認していただきました。最終日は、谷川岳山麓の多雪地帯の森林植生とブナ林の遺伝子資源保存林の観察を行いました。 曇天模様の3日間でしたが、心地よい森林内トレッキングを体験しながらフィールドワークの楽しさを感じていただけたものと思います。本学部博物館長を始め、セミナー運営委員会の先生方、事務局の皆様、講師の先生方、演習林職員の方と5名のサポート学生へ感謝します。参加者の皆様ご苦労様でした。またのご参加をお待ちします。(演習林長)
![]() 写真1.森林における樹木などの呼吸量の測定 |
![]() 写真2.樹木のCO2を計る演習 |
![]() 写真3.尾瀬が原散策 |
![]() 写真4.野生動物出現(谷川山麓マチガ沢付近) |