寒暖の変化が激しい春になりました。4月18日高崎で30℃を超える真夏日になりましたが、帯広では9pの積雪を観測しました。東京では4月19日に4日続けて夏日になり、4月としては19年ぶりの観測になりました。植物の生長は雪が多かったため、例年に比べて遅くなっています。今回は樹木の芽吹きと藤原ダムを紹介します。
芽吹き中の葉は伸び切っていないので成葉と一味違ったかわいさ・面白さがあり、樹種が判定しづらいものもあります。次回展開後の成葉を載せますので樹種を同定してみてください。
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今回取りあげた樹種はイワガラミ・ウリカエデ・ウリハダカエデ・エゾアジサイ・オニイタヤ・ガマズミ・ツルアジサイ・ヒロハゴマギ・ミツデカエデ・ミヤマガマズミです。
演習林に隣接して藤原湖があります。藤原湖は藤原ダムによってできた人造湖です。この時期、雪解けで流入量が増えるため放流していて目立ちます。
![]() 藤原ダム |
![]() 演習林と藤原湖 |
![]() 藤原ダム |
![]() 藤原ダム天端 |
藤原ダムの高さは95m、長さは230m、体積は415000?、重さは約100万トンです。ダム天端(てんば)は県道になっていて、標高は655.5mです。
藤原ダムの型式は重力式コンクリートダムです。ダムの型式には重力式コンクリートダムの外に、アーチ式コンクリートダム、ロックフィルダム等があります。利根川上流にはアーチ式ダムの矢木沢ダム、ロックフィルダムの奈良俣ダムが見られます。
![]() 藤原ダム |
![]() 矢木沢ダム |
![]() 奈良俣ダム |
![]() 奈良俣ダムのロック材 |
藤原ダムは洪水調節・かんがい用水調節・発電を行う多目的ダムです。
![]() 満水の藤原湖 |
![]() クレストゲートからの放流 |
![]() 表面取水設備 |
![]() 放流中の藤原ダム |
藤原湖は総貯水容量52490000?、有効貯水容量35890000?(東京ドーム約29個分)の水を貯めています。有効貯水容量とは最低水位以上の利用可能貯水容量です。主な放流設備は主放流設備クレストゲート3門と表面取水設備からのホロージェットバルブ(藤原ダム下)です。
![]() 藤原発電所 |
![]() ダムカード |
藤原発電所は最大出力22200 kWの発電を行うことができます。
藤原ダムを管理する国土交通省や矢木沢ダム・奈良俣ダムを管理する独立行政法人水資源機構がダムのことを知ってもらおうと、平成19年よりダムカードを作成し、無料で配布しています。カードの表面はダムの写真、裏面はダムの情報等が載っています。現在は国土交通省や水資源機構の外、一部の都道府県や発電事業者がダムカードを作成し、700枚を超えています。
(2017年6月)