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水上演習林観察日誌


水上演習林観察日誌26

 台風・局地的豪雨により記録的な雨量を観測し、被害が出たところがありました。今回は前回の芽吹き後の樹木と自動撮影カメラで撮影された鳥を紹介します。

樹木の芽吹きその後

 芽吹き中の葉で樹種が分かりましたか。

写真1   
写真1   
ハナイカダ
ハナイカダ

 芽吹くと葉の中につぼみが現れ、その花を筏乗りに例えハナイカダの名前が付きました。

写真2
写真2
サルナシ
サルナシ

 サルナシの冬芽は陰芽ですから、樹皮を貫いて芽吹いてきます(写真2右下)。キウイフルーツは同属で大変おいしい果実がなります。

写真3
写真3
ケナシヤブデマリ
ケナシヤブデマリ

 ヤブデマリの変種で、本州の日本海側に分布します。ヤブデマリに比べて若い枝や葉裏に毛が少ないのが特徴です。

写真4
写真4
タムシバ
タムシバ

 伸びた托葉(脱落性)が目立ちます。葉を噛むと甘いことからカムシバの別名があります。

写真5
写真5
アクシバ
アクシバ

 ツツジ科スノキ属の樹木で、果実は赤く熟し食べられます。

写真6
写真6
コシアブラ
コシアブラ

 長い葉柄が目立ちます。山菜として食べます。

写真7
写真7
エゴノキ
エゴノキ

 若芽の左側に副芽が見えます。芽吹いた葉の左側に副芽が残っています。果実はサポニンを含むので石けんの代わり使いました。

写真8
写真8
メグスリノキ
メグスリノキ

 メグスリノキはカエデ科ですが、葉がカエル手の形をしないカエデの一つで、3出複葉になります。

写真9
写真9
オオバクロモジ
オオバクロモジ

 クスノキ科の樹木で枝を折ると良い香がします。幹を楊枝に利用します。

写真10
写真10
フジキ
フジキキ

 冬芽は白い膜質の袋で覆われていて、その白い膜質が残っています。羽状複葉の中で小葉が互生に出る数少ない樹種です。

自動撮影

 卒業生の園村茂夫氏の協力のもと自動撮影カメラに写った鳥類です。

フクロウ 
フクロウ 
サシバ
サシバ
クロツグミ
クロツグミ
キジバト
キジバト
ビンズイ
ビンズイ
アカゲラ
アカゲラ
クロジ
クロジ
カケス
カケス
トラツグミ
トラツグミ
ヤマドリ
ヤマドリ

(2014年08月)