春の低温の影響で植物開花に遅れが出ていましたが、6月の気温が高かくなり、持ち直したようです。梅雨明け後は猛暑が続き、植物も人間も元気がないようです。
初夏に目立つ昆虫と3年ぶりに花を付けたフジキを紹介します。
セミと言えば夏を思い浮かべます。しかし、演習林では平年5月の中旬からカエルのような鳴き声が響き始めます。初めて鳴き声を聞いた人はセミの鳴き声とは思わないようです。このセミがエゾハルゼミです。出始めのころは晴れた時鳴き出し大合唱になります。日が陰ったり雨が降ったりすると鳴かないので、天気の指標になります。藤原地区の人はこのセミを「みょーきん」と呼んでいます。鳴き声がみょーきんと聞こえるからだそうです。実際「みょーきん・みょーきん・みょーきーーん」と聞こえます。6月の梅雨入り後は天気が悪くても鳴いています。7月に入ると鳴き声も少なくなり、ニイニイゼミとヒグラシに変わります。
![]() 抜け殻 |
![]() 雄 |
フジキの花もブナ同様毎年咲きません。前回咲いたのは2007年でした。今年の花は2007年ほどたくさんの木が咲きませんでしたが、7月7日ごろ咲いている木がけっこう目立ちました。写真は同じ木です。
![]() 花時 2010年7月7日 |
![]() 花時 2007年7月6日 |
花を見るとマメ科の花が付いています。
![]() 花 |
![]() 花の拡大 |
マメ科の木というとこれまでハリエンジュを紹介しました。ハリエンジュとフジキの葉を見てください。違いが分かりますか。どちらの葉も羽状複葉ですが、ハリエンジュの小葉がほぼ同じ所から左右に出ているのに対して、フジキの小葉は互い違い(互生)に出ています。このように羽状複葉の小葉が互生する木は余りなく、珍しいです。
![]() ハリエンジュ |
![]() フジキ |
8月3日から7日まで森林生物多様性実習が行われました。
昨年実習の内容を紹介しましたので、今年は実習生の表情を紹介します。
![]() 採集頑張ります |
![]() 蝉の抜け殻採取(髪飾り) |
![]() 一寸休憩 |
![]() お弁当の時間 |
![]() キノコ採り |
![]() 見つけた |
(2010年08月)