水上演習林は群馬県利根郡みなかみ町の利根川上流藤原湖西岸にあります。新潟県境の谷川岳まで約10qですので、裏日本型気候の支配下にあり、多雪地帯に属します。今年は暖冬ですが雪が結構積もりましたので紹介します。
![]() 演習林から見た谷川岳 |
![]() 自然の雪だるま |
![]() 演習林入り口 |
![]() 演習林内観測小屋 |
観察日誌3で紹介した演習林入り口の1月21日の積雪状況です。演習林内には動植物観察のための山小屋があります。
水上演習林の樹木は冬季葉を落とす夏緑樹が主体です。落葉すると葉で樹木を識別することができません。そこで、葉以外から樹木を識別する方法を紹介します。
樹皮の色に特徴がある樹種を紹介します。
![]() シラカンバ |
![]() ウリハダカエデ |
シラカンバは別名シラカバと言い、樹皮は白く手で触ると白い粉が着きます。また、枝の痕に黒い「へ」の字ができます。
ウリハダカエデの名前は若木の樹皮がマクワウリの果皮の色に似ていることによります。樹皮は緑色に黒い縦筋が入り、ひし形の皮目が目立ちます。
内皮の色に特徴のある樹種を紹介します。
![]() キハダ |
![]() アオハダ |
キハダ・アオハダとも内皮の色が名前の由来になっています。キハダの内皮はベルベリンを含み、胃腸薬の材料になります。奈良の和漢胃腸薬として有名な陀羅尼助丸の主原料です。
2月4日〜7日生物資源科学部フィールド実習、11日〜13日まで森林資源科学実習が水上演習林で行われました。担当の先生の報告もご覧ください。
(2009年2月)