食品は私たちの暮らしに欠かせない一方、その成分が身体にどう作用するかは、まだ分かっていないことが多く残されています。私たちの研究室では、食品に含まれる物質や構造を分子レベルでとらえ、生理機能とのつながりを幅広い視点から探究しています。化学や生命科学の知識に加え、先端の分析技術を活用することで、食品と健康がどのように結びついているのかをより深く理解することを目指しています。 こうした研究から得られる成果は、機能性を重視した食品づくりや品質向上に生かせるだけでなく、基礎科学としても新たな知見を提供する可能性を秘めています。何気なく口にしている食品の中にも、まだ見ぬ働きや機能が潜んでいるかもしれません。私たちは日々、地道な実験と分析を重ねながら、「食」が持つ多様な可能性を明らかにしていきたいと考えています。
♢ニンニクやタマネギ、シイタケなどに含まれる含硫黄化合物が、生活習慣病やがん予防にどのように寄与するかの評価 | ♦穀類由来のタンパク質およびペプチドがもつ糖尿病予防効果の解析 |
♢重合ポリフェノールとタンパク質の相互作用が、機能発現や生理的影響に及ぼすメカニズムの解明 |