GRADUATE SCHOOL

獣医学研究科

獣医学研究科長
挨拶

学部長

日本大学大学院
獣医学研究科長

関 泰一郎

 近年のグローバル化に伴う大規模な物資や人の移動、人口の急激な増加、そして地球温暖化による環境の変化、ペットや野生動物と人間の関係の変化、さらにはエボラ出血熱、鳥インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症などの新興感染症の出現など、現代社会は多くの解決すべき問題を抱えています。これらの課題解決には、「一つの健康(One Health)」という視点から、人・動物とそれを取り巻く環境・生態系の健全性を包括的に捉え、関連する学術分野が連携・協力して取り組む必要があります。獣医学の研究も、その対象は産業動物、伴侶動物、実験動物に加えて野生動物や展示動物など多岐にわたり、生態系の管理や地球環境の保全と深く関わっています。大学院獣医学研究科では、早くからOne Healthに関連する学問分野の研究・教育に取り組み、国際的に活躍する優秀な人材を多く育成・輩出してまいりました。
 獣医学研究科の教育・研究領域は、獣医比較形態学分野、獣医比較機能学分野、獣医感染制御学分野、獣医疾病予防学分野、獣医病態制御学分野、獣医病態情報学分野の6分野から構成されています。優れた教授陣と充実した研究機器・実験設備を備えた環境下で、各分野の研究グループが連携しながら教育・研究指導にあたっているので、高度な専門知識と最新の技術を修得することができます。また、CT、MRI、放射線治療装置をはじめとする多数の先端的診療機器を備え、北米外にある大学付属動物病院としてはじめてアメリカ動物病院協会(American Animal Hospital Association)による国際認証を受けた動物病院での臨床研究も可能です。本大学院独自の各種奨学金やティーチング・アシスタント(TA)制度等の経済的支援システム、さらに専門分野にとらわれずに様々な専任教員から論文作成や学会発表等に必要なアドバイスを受けることができる研究指導アドバイザー制度等、大学院生が安心して学修・研究できる体制が整備されています。本学で博士(獣医学)を取得した修了者は国内外の大学、試験研究機関、民間企業及び臨床の各分野において活躍しており、社会からも高く評価されています。
 大学院進学にあたっては、高い知的好奇心だけでなく、論理的かつ批判的な思考力、問題発見・解決力、挑戦力、そしてコミュニケーション能力も重要視されます。さらに、自らの研究を通じて様々な社会問題に取り組み、その解決に貢献する姿勢が求められます。私たちは、当獣医学研究科が提供する優れた教育・研究指導を活かし、皆さんが身につけた知識・技術・研究成果が将来社会に還元されることを期待しています。皆さんの未来の夢を実現できるよう、全力でサポートいたします。皆さんと一緒に学び、研究することを心から楽しみにしています。

獣医学研究科の概要

教育研究上の目的
「獣医比較形態学」、「獣医比較機能学」、「獣医感染制御学」、「獣医疾病予防学」、「獣医病態制御学」、「獣医病態情報学」の6つの分野において、高度で専門的な知識、実践的な技術並びに倫理感を有し、創造性豊かで国際的に貢献できる人材の養成を行なう。
その他
  • ・修了認定・学位授与の方針
    (ディプロマ・ポリシー)
  • ・教育課程編成・実施の方針
    (カリキュラム・ポリシー)
  • ・入学者の受入れに関する方針
    (アドミッション・ポリシー)
  • ・カリキュラム
  • ・学修の流れ(博士課程)
  • ・授業科目一覧

  

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