FEATURE

日本大学大学院の特徴

知的探究に挑む本学部の大学院は、生物資源科学研究科および獣医学研究科からなり、従来の学問の枠にとらわれない教育・研究活動を推進しています。ここでは、本学の大学院の特徴を紹介します。

関泰一郎 先生

INTERVIEW

大学院、その魅力

生物資源科学研究科長・獣医学研究科長
生物資源科学部長
教授関 泰一郎

知的探究に挑む本学部の大学院は、生物資源科学研究科および獣医学研究科からなり、従来の学問の枠にとらわれない教育・研究活動を推進しています。ここでは、本学の大学院の特徴を紹介します。

 大学院では、学部での学びを基礎に専門性を高める教育・研究を展開します。現在の学部での教育は、十分な基礎力と専門性を持ち合わせたジェネラリストを養成することに主眼が置かれています。一方、大学院では、学部で身につけた知識と学術の理論を応用し、現代社会が抱える問題をさまざまな角度からより深く考究して解決することを目指しています。
 本学の大学院では、生物資源科学研究科に博士前期課程(2年間:修士の学位を授与)と博士後期課程(前期課程修了後3年間:博士の学位を授与)が設置されています。博士前期課程では、4年間の学部教育で身につけた専門性をより深化させます。特に研究・開発職などに就く場合、大学院で身につけた知識と技術に加えて研究を実施するうえでの様々な経験が評価されることから、将来の選択肢が広がるのも大学院の魅力です。これらの貴重な経験を通じて人間的にも大きく成長できます。
 獣医学研究科には、博士課程が設置されています(6年間の学部卒業後4年間の課程)。生物資源科学研究科の博士後期課程ならびに獣医学研究科の博士課程は、ともに自立した研究者の育成が中心です。研究の立案、研究費の獲得、国内外での学会発表、学術論文の執筆・投稿など、より実践的に自分の研究と向き合います。修了後は、本学や他大学での教育・研究職などの進路が広がっています。
 生物資源科学研究科には、生物資源生産科学専攻・生物資源利用科学専攻・応用生命科学専攻・生物環境科学専攻・生物資源経済学専攻の5専攻があり、獣医学科を除く生物資源科学系10学科で学んだ学生は、いずれの専攻にも進学することが可能です。各専攻で専門性を深めるとともに、専攻横断型のオムニバス形式の特別講義と演習により、学問領域の境界にとらわれない幅広い学びが可能です。これらのカリキュラムにより、各自の学際領域を拡大することができます。
 獣医学研究科は獣医学専攻・博士課程のみの4 年制の課程で、獣医比較形態学分野・獣医比較機能学分野・獣医感染制御学分野・獣医疾病予防学分野・獣医病態制御学分野・獣医病態情報学分野の 6分野から構成され、各分野が連携しながら、動物医科学研究センター、最先端の診断・治療機器が整備された病院(ANMEC)を中心に臨床教育・研究指導が行われます。
 本学の学部生が当大学院に進学する最大のメリットは、同じ環境で教育・研究を継続できることから、学部での学びを効率よく発展させて研究成果に結び付けることができる点です。大学院生としての自覚や責任を実感しながら教員や学部学生と協力して研究を進めることで、コミュニケーション力、リーダーシップ・協働力などを身につけることができます。
  

日本大学大学院

獣医学研究科は博士課程のみの4 年制の課程で、獣医比較形態学分野・獣医比較機能学分野・獣医感染制御学分野・獣医疾病予防学分野・獣医病態制御学分野・獣医病態情報学分野の6分野から構成され、各分野が連携しながら、動物医科学研究センター、最先端の診断・治療機器が整備された病院を中心に臨床教育・研究指導が行われます。
本学の学部生が当大学院に進学する場合、同じ環境で教育・研究を継続できるメリットがあり、学部での学びを効率よく発展させて研究成果に結び付けていきます。大学院生としての自覚や責任を実感しながら教員や学部学生と協力して研究を進めることで、より大きく成長します。本学の大学院の特徴として、実験設備などの優れた研究環境が整備されていること、研究活動実績の高さが挙げられます。本学の大学院生は、学会への積極的な参加や発表、また産学連携プロジェクトなど社会と連携しながら研究を進めており、学生の学会での受賞も多く、これらは本学の優れた特性を反映しています。学費も奨学金やティーチング・アシスタント(TA)制度を利用することにより国立大学とほぼ同等となります。
大学院への進学にあたっては、語学を含めた基礎力を確実に身につけておく必要があります。特に調査・研究の方法、実験を安全に実施するための手順やプレゼンテーション能力などは学部生のうちにしっかり身に付けておいてください。さらに「自分がなぜ大学院に進むのか」を十分に考え、明確なビジョンを持つことが重要です。大学院には、無限の可能性が広がっています。本学の素晴らし環境を活かし、自分の研究としっかり向き合ってください。本学では、1980年代より今日のSDGsの17の目標すべてに関連する独創的な研究を展開してきました。みなさんの大学院生としての学修の成果が社会に還元され、世界の様々な問題解決につながることを期待しています。他大学から本学大学院への入学も歓迎いたします。

大学院ハンドブック2024

English site