GRADUATE SCHOOL

生物資源科学研究科生物資源経済学専攻

国内外における生物資源、特に食料の生産・流通・消費にかかわる経済問題を考究し、持続型、環境調和型の食料生産政策と流通システムの開発を目的とします。

専攻主任から

生物資源・食品経済学、食品流通・経営学、国際食料資源経済学、国際地域開発学の各分野から構成される生物資源経済学にかかわる講義を行い、基礎・応用研究の手法や理論を指導し、優れた研究能力と高度な専門技術を備えた人材、将来の食品産業や国際協力活動のリーダーとなりうる人材の養成を図ります。

生物資源経済学専攻
本専攻の構成

当専攻は4分野から構成され、国内外における生物資源、特に食料の生産・流通・消費にかかわる経済問題について考究し、持続型、環境調和型の食料生産政策と流通システムの開発を目的としています。これらの研究活動を通じて、優れた研究能力と高度な専門技術を備えた人材、将来の食品産業や国際協力活動のリーダーとなりうる人材を養成しています。

01生物資源・食品経済学分野

生物資源・食品の生産構造と消費構造に関する問題について考究し、食品産業における市場構造と企業、市場成果の問題等に関する講義及び研究指導を行います。さらに、生物資源の需給動向と価格形成、土地利用方式、生産組織、農村地域活性化、政策課題などについて、経済学的・社会学的観点から理論的、実証的な講義及び研究指導を行います。

01 博士前期課程

生物資源・食品の生産構造と消費構造にかかわる経済問題を考究し、食品産業における市場構造と企業行動、それらに伴う市場成果の問題等について、講義および研究指導を行います。さらに、生物資源の需給動向と価格形成、土地利用方式、生産組織、政策的課題などの問題について、経済学的観点から理論的・実証的に講義するとともに研究指導を行います。

01 博士後期課程

農林水産物や加工食品の需給動向や価格形成、生産構造、生産組織、土地利用にかかる理論と応用、そのための政策的課題などについて経済学的観点から講義します。また、それらの分析手法として需要・供給関数、生産関数、多変量解析、産業連関分析などについても言及します。

02食品流通・経営学分野

生物資源生産物に関わる農業経営の諸問題ならびに加工食品を含めた食料・食品全般に関わる流通及びマーケティングの諸問題について理論的・実証的に講義します。特に、食品流通の改善や生物資源生産構造との関係について学説史的論述を中心に論じ、普遍的・独創的な理論展開ができる人材の育成を目的に研究指導を行います。

02 博士前期課程

食品流通・経営学分野では、農業・畜産・林業経営における経営規模、経営管理・経営分析、経営組織、農業経営複合化問題、農法論など農業経営学に関する問題について理論的・実証的に講義し、研究指導を行います。たとえば、生物資源生産物と加工食品を含めた食品全般にかかわる流通およびマーケティングの問題についての講義と研究指導などが具体例として挙げられます。

02 博士後期課程

食品流通の改善と国民経済または個別経営との関係を論じ、学説史的論述を中心に、食品流通・経営学分野における普遍的、独創的な展開を助長するための理論構成を重視し、講義、研究指導を行います。

03国際食料資源経済学分野

当分野は、国際資源経済と国際フードシステムの2つの側面から国際食料資源経済について論究します。FTA、EPA等の地域経済統合の進展とそこでの貿易・投資の重要性とともに、グローバルな視点からフードシステムの展開について講述し、国際食料資源経済の展開と食料資源の地域的偏在に関わる諸課題について論究します。

03 博士前期課程

穀物資源や畜産資源、森林・水産資源など生物資源に関する世界各国の需要量と供給量、各国間の移出・移入関係などの実態を明らかにし、21世紀に予測される地球レベルでの食料問題、資源賦存量の開発の可能性とそのメカニズム、わが国企業の原料調達の方法とその課題などの問題について講義するとともに研究指導を行います。

03 博士後期課程

日本および世界の食料安定供給機構のあるべきイメージを追究し、国々の歴史、文化、風土に関する相違の相互了解が、基本原理としての市場原理のほかに、非市場原理としての制度的要因をどの程度許容するかという点について、実証的・規範的研究の側面から講義し、研究指導を行います。

04国際地域開発学分野

開発途上地域における経済発展と農業セクターとの相互関係、農業構造の特徴、農業資源と食料問題、農村生活および農村社会の特質などについて基礎理論を教授します。さらにグローバル社会の中で先進国を含む多国間の取り組みおよび国際社会の平和と安定に向けた持続可能な地域開発をも視野に入れた専門的な研究指導を行います。

04 博士前期課程

アジア、アフリカ、ラテン・アメリカを中心に、各国の経済発展と農業との相互関係、農業の構造的特徴、食料問題、農村社会の特質などについて講義するとともに研究指導を行います。さらに、地域概念を理論上と現実上から整理し、地域区分や地域の多様性・連続性を明らかにしつつ、農村地域の経済的、社会的開発の方法と課題について講義するとともに研究指導を行います。

04 博士後期課程

発展途上国における社会・経済・文化等広範囲におよぶ発展を中心に、先進諸国との関係およびその経験をも視野に入れた地域開発に関する基礎理論と国際的に調和のとれた地域開発のあり方を講義し、研究指導を行います。

教育研究上の目的

博士前期課程
生物資源・食品経済学、食品流通・経営学、国際食料資源経済学、国際地域開発学の各分野から構成される生物資源経済学を学ぶことで、国内外における生物資源、特に生産・流通・消費に関する研究手法や理論を習得し、この分野の研究能力と専門技術を備えた農業、食品産業及び国際協力分野における優秀な人材を養成する。
博士後期課程
専門性に富みかつ高度な知識を学び、国内外における生物資源、特に生産・流通・消費に関する理論や実態を研究することで、この分野の優れた研究能力を持つ研究者や、高度な専門技術を備えた国際協力分野におけるリ-ダ-となりうる人材を養成する。

生物資源経済学専攻 教員一覧

生物資源・食品経済学分野

  • 研究テーマ

    大石敦志教授

    • 1.食品需要と行動経済学に関する研究
    • 2.フードシステムにおける価格形成と資源配分問題
    • 3.フードサプライチェーンの発展と効率性に関する研究
  • 研究テーマ

    小野洋教授

    • 1.バイオ燃料生産が地域経済・環境に及ぼす影響
    • 2.農業生産における自家労働評価
  • 研究テーマ

    川手督也教授

    • 1.スローフード論
    • 2.農業における生物多様性保全の社会経済的条件
    • 3.農業の担い手問題に関する研究
  • 研究テーマ

    清水みゆき教授

    • 1.フードシステムと消費者教育
    • 2.食品ロスと食品表示
    • 3.食をめぐる公害・環境問題
  • 研究テーマ

    久保田裕美准教授

    • 1.食料消費構造の変化とライフスタイルに関する研究
    • 2.食と農の乖離に関する研究
    • 3.食を核としたコミュニティの形成に関する研究
  • 研究テーマ

    片上敏喜専任講師

    • 1.地域の食文化を活用した観光まちづくりに関する研究
    • 2.6次産業化の成立要因と展開に関する研究
    • 3.フードツーリズムの形成手法と波及効果に関するアクションリサーチ

食品流通・経営学分野

  • 研究テーマ

    石田正美教授

    • 1.東南アジアメコン地域における道路インフラ開発の経済効果
    • 2.メコン地域における都市内・都市間・越境物流
    • 3.ラオスのハンディクラフト中小企業支援
  • 研究テーマ

    小谷幸司教授

    • 1.食品・農業を中心とした地域産業振興(ブランド化、産地形成等)に関する研究
    • 2.公園緑地の利用促進に関する研究
  • 研究テーマ

    友田滋夫准教授

    • 1.地域資源を活用した地域活性化に関する研究
    • 2.農山村地域の就業構造と雇用開発に関する研究
    • 3.低所得層の食料消費に関する研究
  • 研究テーマ

    小泉聖一特任教授

    • 1.畜産物の消費者行動に関する研究
    • 2.畜産経営に関する研究
  • 研究テーマ

    李裕敬准教授

    • 1.農業法人の経営戦略に関する研究
    • 2.農村コミュニティビジネスの成立条件と評価方法に関する研究
    • 3.農家の組織化メカニズムに関する研究
  • 研究テーマ

    佐藤奨平准教授

    • 1.食品企業経営史
    • 2.食品イノベーションと企業者精神
    • 3.フードシステム・食文化の構造と動態

国際食料資源経済学分野

  • 研究テーマ

    高橋巌教授

    • 1.グローバル化・高齢化の進展下での地域経済と地域農業の持続可能なあり方に関する研究
    • 2.農協等地域組織・非営利協同組織と事業に関する研究
  • 研究テーマ

    宮部和幸教授

    • 1.農村活性化戦略づくりに関する研究
    • 2.農業サービス事業体の成立・展開に関する研究
  • 研究テーマ

    阿久根優子准教授

    • 1.グローバルなフードシステムの形成要因とその影響
    • 2.気候変動における農業の適応技術の地域経済への影響
    • 3.食品製造業に対する地域資源のスピルオーバー効果

国際地域開発学分野

  • 研究テーマ

    栗原伸治教授

    • 1.アジアの居住環境・居住文化
    • 2.空間表象・文化表象
    • 3.空間構成・空間認識
  • 研究テーマ

    飛田哲教授

    • 1.地域有機物資源を利用した土壌肥沃度向上技術の開発と評価
    • 2.生物的硝化抑制(BNI)による作物生産体系の窒素利用効率の向上と窒素汚染の軽減効果の多面的評価
    • 3.リン鉱石の地域利用を通じたサブサハラアフリカの肥料利用農業の促進
  • 研究テーマ

    松本礼史教授

    • 1.経済成長と環境管理能力の形成過程に関する研究
    • 2.環境政策と企業行動、消費者行動に関する研究
    • 3.環境保全技術の普及と定着に関する研究
  • 研究テーマ

    菊地香准教授

    • 1.スマート農業による地域活性化
    • 2.熱帯果樹のマーケティングに関する研究
    • 3.日系移民における食文化の継承
  • 研究テーマ

    山下哲平准教授

    • 1.発展途上国のマイノリティを取り巻く農村・環境・貧困に関する研究
    • 2.日本国内の地方直売所における農産物販売の付加価値化に関する研究
  • 研究テーマ

    園江満専任講師

    • 1.東南アジア大陸部における生態資源利用に係る在来知と在来技術
    • 2.動植物のドメスティケーションに関する文化誌
  • 研究テーマ

    佐々木綾子専任講師

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  • 研究テーマ

    福田聖子専任講師

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